俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

節分

2025-02-02 | 俳句・冬・時候

 

 

節分の雨後の月夜となりにけり

 

 

 

 

 

 

四季それぞれの節の変わり目のことで、年に四回あるが、現在は立春の前日のみをいう。

陽暦二月三日頃にあたるが、今年は二日。

 

 

 

 

 

 

この夜、寺社では邪鬼を追い払い春を迎える追儺が行われる。

 

 

 

 

 

 

民間でも豆を撒いたり、門に柊の枝や鰯の頭を挿したりして邪気を祓う風習がある。

 

 

 

 

 

 

節分の今日は雨が降ったが、午後には雨も上がり、月夜となった。

 

 

 

味噌ヒレカツ恵方巻

 

 

豆撒の声は聞えず恵方巻

 

 

 

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冬終る

2025-02-01 | 俳句・冬・時候

 

 

川堤歩きに歩き冬終る

 

 

 

 

 

 

初冬・仲冬・晩冬が終わることをいう。

 

 

 

 

 

 

長かった寒い冬が去っていくという安堵感がある。

 

 

 

 

 

 

「春近し」と同じような季語であが、「冬」という一字があるため、冬が終わる方に重点がある。

 

 

 

 

 

 

川堤を二時間に渡って歩いた。

冬がもう終わるんだという喜びがあった。

 

 

 

 

 

冬去るや橋の上より鷺眺め

 

 

 

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春近し

2025-01-31 | 俳句・冬・時候

 

 

春近し林の中に日の届き

 

 

 

 

 

 

春がすぐそこまで来ていることをいう。

 

 

 

 

 

 

寒い冬も終わりに近くなり、寒さの緩む日もあり、日の光にも春の気配が漂う。

 

 

 

 

 

 

同種の季語に「春待つ」があるが、こちらは主観的で、春を待ちわびる気持ちが強い。

 

 

 

 

 

 

林の中に日差しが届いていた。

春が近いことが感じられた。

 

 

 

 

 

犬二匹連るるをみなや春隣

 

 

 

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寒暮

2025-01-28 | 俳句・冬・時候

 

 

若きらの話し声する寒暮かな

 

 

 

 

 

 

寒の内の夕方をいう。

 

 

 

 

 

 

 

日が落ちるとともに急に冷え込み、家々の灯がともり、星が瞬き始める。

 

 

 

 

 

 

冬の暮と同義だが、言葉の響きがより硬く感じられる。

 

 

 

 

 

 

寒暮の道を歩いていると若い人たちとすれ違った。

彼らの話し声が聞えた。

 

 

 

 

 

少年ら寒暮の川に遊びをり

 

 

 

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日脚伸ぶ

2025-01-23 | 俳句・冬・時候

 

 

日脚伸ぶ黒山羊柵に貌寄せて

 

 

 

 

 

 

冬至を過ぎると日一日と日照時間が伸びて、昼が長くなる。

 

 

 

 

 

 

一日に畳の目一つずつ日脚が伸びる、というたとえもある。

 

 

 

 

 

 

それを実感するのは、一月も半ばを過ぎてからであり、春が確実に近づいているという喜びがある。

 

 

 

 

 

 

保育園の黒山羊が柵に貌を近づけてきた。

その様子に、日脚が伸びたことが実感された。

 

 

 

 

 

子供らの遊ぶ遊具や日脚伸ぶ

 

 

 

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