青無花果そば屋探して歩きけり
クワ科の落葉小高木。
栽培果実としては世界最古。
果実の成熟は年二回。
夏果と秋果があり、前者は前年の幼果が越冬し、夏熟するもの。
その熟する前の実が青無花果。
後者は秋熟するもの。
長良川鉄道の一輌電車に揺られて岐阜県の関駅まで行った。
駅前で昼食を摂ろうと思ったが、喫茶店が一軒あるだけで食事ので
きる店が全くない。
そこで止まっているタクシーの運転手に蕎麦屋があるか尋ねたとこ
ろ、歩いて十分ほどのところにあると言われたので、歩き始めた。
すると、道端に青無花果が生っていた。
熟したら美味しくなるだろうと思った。
蕎麦屋はほどなくして見つかった。
笊蕎麦が八百円と少々高かったが、細めでしっかりとした歯ごたえ
があり美味しかった。
後で人に聞いたところ、有名な店で、店主が蕎麦の種を撒くところか
ら全て自分で行っているということであった。
有名な書家や俳人もよく来る店とのことでもあった。
青無花果旅にしあれば足軽く