俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

踏青

2010-03-31 | 俳句・春・人事


青き踏む来し方胸の奥に秘め

春の青々とした草の上を踏むこと。元来は野遊びのことだが、単なる散策やそぞろ歩きにも使う。草が青むとその上を歩いてみたくなる。今まで自分がしてきたことは胸の奥に秘めて、ただ草の上を春を感じつつ歩いた。

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踏青やひとの言葉を信じきて


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辛夷(こぶし)

2010-03-30 | 俳句・春・植物


辛夷咲く風の止みたる昼空に

モクレン科の落葉高木。日本特産種。三~四月、芳香のある白色六弁花をつける。コブシは拳からきており、蕾の形、あるいは果実の形が似ているからという。北国では、辛夷を田仕事を始める目安とした。風の止んだ昼の空に、真っ白な辛夷がたくさん咲いていた。

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遠目には雪積む如し花辛夷


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春雨

2010-03-29 | 俳句・春・天文


赤福を二つ購(あがな)ひ春の雨

伊勢にいて春雨に合った。しっとりとして艶なものという感じがあった。古い造りの赤福本店に入ると、次々と人が赤福を求めていた。つい釣られて二つだけ買った。再び折りたたみ傘をさして、おはらい町通りをお店を覗きながら歩いた。春雨の情感を存分に味わった。

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春雨や試飲をしたる伊勢の酒


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雪柳

2010-03-28 | 俳句・春・植物


路地裏の板塀に雪柳かな

バラ科の落葉低木。中国原産。小さな白い花がびっしりと咲くと雪のように見えるので、雪柳という。観賞用に庭や公園に植えられるが、川岸の岩の上などに自生している。人通りの多い商店街から一歩路地裏に入ると、うそのように静かで、昔ながらの板塀の前には雪柳が真っ白に咲いていた。

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誰か弾くショパンのワルツ雪柳


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連翹

2010-03-27 | 俳句・春・植物


連翹や道の大きく曲がりゐて

モクセイ科の落葉低木。中国原産で、現在では世界中で観賞用として栽培されている。日本には、古くに渡来し、薬として宮廷に献上された。果実は乾燥させ、漢方薬として利用される。山道の急カーブしているところに連翹が咲いていた。明るさをもたらす花といえる。

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連翹の道や托鉢僧一人


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