俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

白南風(しろはえ)

2018-06-30 | 俳句・夏・天文




白南風に蠢く木々のありにけり



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梅雨の晴れ間あるいは梅雨明け後の南風をいう。

今年は最も早く梅雨が明けた。







黒南風に対して白南風は明るく晴れ渡り、夏到来を感じ

させる風も眩しい。







白南風に煽られて木々がうごめいていた。

空も木々も眩しく感じられた。






白南風や法事の寺を訪ふ道も



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沙羅の花

2018-06-29 | 俳句・夏・植物




念願の御社拝し沙羅の花



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ツバキ科の落葉高木。







新潟県以西の山地に自生し、庭木として植栽もされる。







六~七月頃、椿に似た白色の五弁花をつける。

「夏椿」が正しい名。







「姫沙羅」は幹が赤みを帯び、花も小さい。







行ってみたいと思っていた秩父神社を参拝した。

その境内に沙羅の花が清らかに咲いていた。






求めたる地酒を提げて沙羅の花



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芹の花

2018-06-28 | 俳句・夏・植物




いつの間に止みたる雨や芹の花



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セリ科の多年草。

湿地や水田、溝などに自生する。







独特の強い香りを放つ。

春の七草の一つとして食用にされる。







夏、花茎を立てて頂に散形花序を出す。

一つ一つは小さな白色五弁花。







芹の花が咲いていた。

今まで降っていた雨がいつの間にか止んでいた。






芹の花川へ径のありにけり



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青蔦

2018-06-27 | 俳句・夏・植物




青蔦の参道にまた降り出しぬ



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ブドウ科の落葉蔓性木本。







日本、中国、朝鮮半島に自生する。







夏になって、蔦が緑に茂ったものを「青蔦」という。







宝登山神社への参道脇に青蔦が見られた。

また小雨が降り出した。






青蔦の廃屋ありぬ川の音



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夏薊

2018-06-26 | 俳句・夏・植物




夏薊石のせ屋根の農家にて



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キク科アザミ属の総称。







薊は春とされているが、夏に咲く薊を「夏薊」という。







秩父の長瀞に旧新井家住宅が移築されて保存されている。

今から270年ほど前の養蚕農家の姿をよく表しているといわ

れている。







屋根は栗の板葺きに石を載せたもので、秩父地方では昔は

よく見られたという。







中は意外に広く、黒光りの大黒柱、小黒柱が建物をしっかり

と支えていた。

石載せ屋根の農家の外には、夏薊が咲いていた。






厩には馬のをらざり夏薊



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