俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬紅葉

2021-11-30 | 俳句・冬・植物




畑道の夕日に燃えて冬紅葉




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冬になっても見られる紅葉をいう。







冬の枯色の中で、一際鮮やかに見えるのが楓などの

冬紅葉である。







初冬になってもなお散らずにいる紅葉には、秋の色艶

やかな紅葉とは異なる趣がある。







なかには鮮やかな紅葉もあるが、雨や霜で傷んだ様は

哀れを誘う。







畑道を歩いていると鮮やかな冬紅葉があった。

折からの夕日に燃えるような色をしていた。






うつし世の一切は空冬紅葉




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冬薔薇

2021-11-29 | 俳句・冬・植物




一握の幸せなるや冬薔薇(ふゆさうび)




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冬に咲く薔薇をいう。







薔薇は初夏と秋に盛んに咲くが、暖地では十二月中旬

頃まで咲き続ける。







冬の薔薇は小さいながらも寒気の中で鮮やかに咲く。







だが、蕾のままで開かないものもある。







道端に冬薔薇が咲いていた。

この花に出合えたことは一握りの幸せと言ってよい

だろうか。






冬薔薇やガレの花瓶のあるならば




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朴落葉

2021-11-28 | 俳句・冬・植物




重なつて深山の如し朴落葉




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モクレン科の落葉高木。







葉の長さは30センチ以上あり、芳香がある。







からからに乾いた朴の落葉は沓ほどの大きさがある。







山中で朴の葉がバサッと音を立てて落ちると、一層

静けさを増す。







散策路に朴の葉が重なって落ちていた。

その様子を見ると、奥深い山にいるような感じがした。






朴落葉天より落ちし音立てぬ




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銀杏落葉

2021-11-27 | 俳句・冬・植物




銀杏落葉を踏んで屈託晴れにけり




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イチョウ科の落葉高木。







銀杏が黄葉したり散ったりするのはほかの落葉樹

よりも遅い。







並木道や公園に散り敷いた銀杏落葉は、初冬を代表

する景色である。







その絨毯のように敷いた上を歩いて行くのも気持ち

がよい。







銀杏落葉が一面に積もっていた。

そこを踏んで歩くと、心が晴れてきた。






若者の踏みゆく銀杏落葉かな




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枯芒

2021-11-26 | 俳句・冬・植物




川の上の夕日留めて枯芒




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穂も葉も枯れ尽くした芒をいう。







枯れた穂が風に吹かれている姿もまた趣がある。







古典では枯尾花の用例が多いが、現代では枯芒

(枯薄)と詠むのが一般的。







川の上の夕日が枯芒に当たっていた。

枯芒は夕日色に輝いていた。






すれ違ふジョガーはをみな枯芒




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