俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

新松子

2021-09-30 | 俳句・秋・植物




新松子芝生を走る姉妹ゐて




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その年に新しく出来た松笠のこと。







青松笠とも呼ばれる。







受粉後一年以上かかって成熟し、初めは鱗片を固く

閉ざしているが、やがて木質化し、開いた鱗片から

種をこぼす。







まだ青くて固いものを「新松子」という。







公園に芝生があり、小さな姉妹が声を上げて走り

回っていた。

近くの松には新松子が生っていた。






晴れの日の次の日曇新松子




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穴惑

2021-09-29 | 俳句・秋・動物




何処へと声かけてみし穴惑




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秋になって蛇は冬眠のために穴に入るが、秋の彼岸を

過ぎても穴にこもらないでいる蛇のことをいう。







俗に蛇は春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入る

といわれている。







だが、実際はもっと遅く、晩秋になってからである。







道に蛇がいた。

「どこへ行きたいの」と穴惑いに声をかけてみた。






塀を這ひ上つてゐたり穴惑




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2021-09-28 | 俳句・秋・植物




柿熟るや道を違えへて来し畑に




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カキノキ科の落葉高木。

秋を代表する果物。







山中に自生し、果樹として古くから栽培もされる。

雌雄同株。







秋、多肉の液果を結び、熟して黄赤色となる。







甘柿と渋柿があり、甘柿には富有柿、次郎柿など

多くの栽培品種がある。

渋柿は干し柿などにする。







道を間違えて知らないところを歩いていた。

すると、柿畑に柿が熟れた色をしていた。






薄青き山見えてをり柿の秋




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マスカット

2021-09-27 | 俳句・秋・植物




直売の甘しといはれマスカット




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葡萄の一品種。

アラビア半島原産。







粒は大形で黄緑色に熟し、香りが高く甘味が強い。







葡萄園の直売所でシャインマスカットを売っていた。

売り手にこちらのは甘いですよと言われたので買った。






生きてゐる己に褒美マスカット




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柘榴

2021-09-26 | 俳句・秋・植物




柘榴まだ裂けてはをらぬ夕べかな




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ザクロ科の落葉小高木。

西アジア原産。







日本には平安時代に中国から渡来し、庭木として

広く植栽されている。







秋、球形の実を結び、熟すと裂けて種子を現す。







種皮は甘酸っぱい液に富み、食べられる。







柘榴が赤く生っていた。

だが、まだ裂けてはおらず、夕日が当たっていた。






実柘榴やあしたのことは明日にして




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