山中の清き流れや九輪草
サクラソウ科の多年草。山地の湿地に自生し、観賞用にも栽培。五~六月頃、直立した長い花径の上部に紅紫色の花を数段に咲かせる。五重塔の九輪のように見えることからこの名がついた。花の色は白、蒲色、斑入りなどもある。日光の中禅寺湖の奥にある千手ヶ浜へ九輪草を見に行った。赤沼からハイブリッドバスに乗り換え、終点から十五分ほど歩いたところに群生していた。この九輪草は、地主の方が奥日光の鹿による食害を知ってもらおうと育てたものという。森の中の清流に沿って生える九輪草は、流れに影を落とし、美しかった。
(「続きを読む」に九輪草の写真を沢山載せておきましたので、ぜひご覧ください。)
小流れの細き木橋や九輪草