俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2012-01-31 | 俳句・冬・動物


鴨の雄にもあり嫉妬らしきもの

まだ凍っていないわずかな水面に真鴨がいた。雄と雌では羽の色が全く違い、雄の方が鮮やかで美しい。真鴨の雄は「青頸(あおくび)」といわれ、頸から上が深緑色をしている。真鴨の番(つがい)が仲良くしているところへ、他の雄がやってきて邪魔をした。鴨にもジェラシーがあるのだろうか。

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青頸の一羽離れて泳ぎをり


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2012-01-30 | 俳句・冬・地理


湖の氷歩くには薄し

水が氷点下で個体状態になったもの。厳冬になるにしたがって氷は厚さを増す。池、沼、湖、川なども凍る。氷上でスケートや穴釣りを楽しむ人もいる。湯ノ湖のほとんどが凍り、その上を雪原のように真っ白な雪が覆っていた。端の方の氷はまだ薄く、その上を歩くことはできなかった。

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黙々と写真撮りをり厚氷


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雪山

2012-01-29 | 俳句・冬・地理


象の背のごとき雪山雲流る

雪の降り積もった山。雪山には真っ白に雪に覆われている山もあるが、枯木の中に雪が降り積もった山もある。日光の湯ノ湖から温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)(2,333m)を望んだ。象の背中を斜め後ろから見たような姿で、雪山は眠っていた。その上を雲が流れていた。

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日当たつてゐる雪山に眼のゆきぬ


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氷柱(つらら)

2012-01-28 | 俳句・冬・地理


生きむかな崖の氷柱の長くとも

水が滴り落ちて氷点下の気温のため凍り、棒状に垂れ下がったもの。北国では軒の庇から地上に届くほどの太く長い氷柱ができるという。「垂氷(たるひ)」は氷柱の古称。崖に長い氷柱ができていた。どんなに寒く大変でも、やはり生きなければならないと思った。

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折りたしやどの氷柱にも届かねば


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冬滝

2012-01-27 | 俳句・冬・地理

華厳の滝

冬滝の耳に残らぬ音なりし

細々と流れる冬の滝。冬は水涸れで滝も細り、更に厳しい寒さで凍ることもある。「凍滝」は、寒気の厳しい地方で、流れ落ちる姿のまま凍りついてしまった滝をいう。厳寒の中、日光の華厳の滝を訪れた。まだ凍ってはいなかったが、煙のように落ちる滝の音は小さく、印象に残らなかった。

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竜頭の滝

冬滝を仰ぐ一世のこの刹那


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