俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏霞

2017-05-31 | 俳句・夏・天文




夏霞噴煙確と桜島



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「霞」は春の季語であるが、夏にも遠くのものが霞んで見え

ることがある。







気象学では、視程1キロ以内を霧、1キロ以上を靄といい、

霞という語は使用しない。







従って、夏の霞についても学問的な定義はない。







どちらかといえば、実作者が決める情緒的な季語といえる。







桜島に夏霞がかかっていた。

だが、黒い噴煙が上がるのは確と見えた。






真つ向に開聞岳や夏霞



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ペチュニア

2017-05-30 | 俳句・夏・植物




ペチュニアやザビエル布教したる地に



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ナス科の一年草。

アルゼンチン原産。

日本には明治末期に渡来。

和名を「衝羽根朝顔」という。







夏、葉腋から葉柄を伸ばし、漏斗状の朝顔に似た花をつけ

る。







花色は、紫、紅、桃、白、紅白の絞りなどがある。







1549年8月15日、フランシスコ・ザビエルは鹿児島に上陸し、

初めてキリスト教を日本に伝えた。

そのザビエルの名を冠した教会に、ペチュニアが沢山咲い

ていた。






ペチュニアに南国の日の強かりし



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アマリリス

2017-05-29 | 俳句・夏・植物




アマリリス聖母マリアの御手の下



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ヒガンバナ科の多年生球根植物。

南アフリカ原産。







夏、太く長い花茎の頂に、百合に似た大きな花を数個つける。







鹿児島カテドラル・ザビエル記念聖堂の一角に聖母マリア像

がある。

その広げた御手の下に、アマリリスが咲いていた。






アマリリス路傍に旅の地図広げ



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雪解富士

2017-05-28 | 俳句・夏・地理




機窓より手を合はせたる雪解富士



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雪が大体消えて山肌を見せ、夏山らしい雄々

しい威容となった富士山をいう。

旧歴五月頃の富士山のこと。







よく晴れて、飛行機の窓からは富士山が手に

取るようによく見えた。

その神々しさに、思わず手を合わせて、旅の

無事を祈った。







外輪山のやうな雲出て雪解富士



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風車の花

2017-05-27 | 俳句・夏・植物




風車の花に林の風ありぬ



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キンポウゲ科の蔓性多年草。

鉄線に似るが、萼片は八個で、花の終ったあとに雌蕊が

風車のようになるのが特徴。







五~六月頃、大きな白い花を開く。







風車が花開いていた。

そこへ雑木林からの風が吹いていた。






風車草ひしと青空ありにけり



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