俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

柿落葉

2013-11-30 | 俳句・冬・植物




柿落葉京の滝口寺に来て



枯れて散った柿の葉。

紅葉した葉は艶やかで深みがあり、心惹かれる。







鄙びた滝口寺の細い道を登ると、庭に柿の落葉が散ったままになっ

ていた。

それがまた、無造作で風情があってよかった。






柿落葉をみなら和服着こなして



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散紅葉

2013-11-29 | 俳句・冬・植物




散紅葉浮かんでをりぬ寺の池



盛りを過ぎた紅葉が風雨に曝されて散る情景をいう。







常寂光寺の階段を上り振り返ると、黄葉と紅葉が鮮やかであった。







裏山に登り、比叡山を眺めた。







苔むした庭に紅葉が散っているのが見られた。







石碑の回りや寺の池にも紅葉が散っていた。






祇王寺の蹲(つくばひ)の散紅葉かな



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山茶花

2013-11-28 | 俳句・冬・植物




山茶花や芭蕉の訪ひし落柿舎に



ツバキ科の常緑小高木。

日本原産。

四国、九州、沖縄の山中に自生。

初冬、枝先に一重の白色五弁花をつける。

園芸種に紅、桃、白色、絞り、八重咲きなどがある。




落柿舎



芭蕉は落柿舎に三度ほど訪れているという。

去来を信頼していた証であろう。







その長い生垣に山茶花が咲き始め、傾いた日が花を透き通ってい

た。







滝口寺の山茶花は白だが、縁が薄い紅色をしていた。






山寺の白山茶花に紅ほのか



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万両

2013-11-27 | 俳句・冬・植物




万両や落柿舎にある芭蕉句碑



ヤブコウジ科の常緑低木。

夏、黄白色の小花を下向きにつけ、冬、実は葉陰に深紅色に熟す。







落柿舎には《五月雨や色紙へぎたる壁の跡》という比較的大きな芭

蕉句碑がある。

近くの万両が赤く色づいていた。






万両の夕べとなりし嵯峨の旅



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冬日和

2013-11-26 | 俳句・冬・天文




冬日和嵯峨の家々一望に



冬の天気のよい日をいう。




藤原定家時雨亭跡



二尊院の裏手の墓山を登り左の山道を行くと、藤原定家が百人一

首を撰定した時雨亭跡がある。







ここからの眺めは良く、山々と嵯峨の町が一望できる。







折からの冬日和で、歴史を秘めた嵯峨の町も平和そのものであっ

た。






嵯峨野行くをみなの車夫や冬日和



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