俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

巻繊汁

2022-02-02 | 俳句・冬・人事




けんちん汁は建長寺汁謹みて




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豆腐、牛蒡、筍、きくらげ、大根などを油で炒めて

具としたすまし汁をいう。

けんちん汁は鎌倉の建長寺の典座が作っていた

精進料理で、「建長寺汁」が訛って「けんちん汁」

になったと言われている。

そのことを思い、謹んで作った。






具沢山けんちん汁や大鍋に




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鍋焼

2022-02-01 | 俳句・冬・人事




鍋焼や風収まりし夜となりて




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本来は、鶏肉、魚介類、獣肉などを野菜とともに土鍋で

煮込み、鍋から直接食べる料理のことを指した。

だが、今では鍋焼饂飩のことをいうのが普通である。

寒い北風が吹く日であったが、夜になって収まった。

熱々の鍋焼饂飩で温まった。






鍋焼を吹きつつ母を偲びけり




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クリスマスイブ

2021-12-24 | 俳句・冬・人事




クリスマスイブのテレビを見たるのみ




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クリスマスはキリスト教の開祖、イエス・キリストの

降誕祭のことで、クリスマスイブはクリスマスの前夜、

12月24日の晩をいう。







「聖夜」ともいう。







この夜に、寝ている子供たちにサンタクロースが

いろいろのプレゼントを持ってきてくれる。







クリスマスイブといっても、その様子を映すテレビを

見ているだけであった。






クリスマスイブや小振りのケーキにて




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池普請

2021-02-01 | 俳句・冬・人事




跳ぬるもの一匹もなし池普請




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冬、池の水の少ない時期に、底に溜った落葉やゴミを

取り除くことをいう。







水口や水漏れ、堤防の修理などもこのときにする。







特に田水に利用する池では、村の共同作業で行な

ったりする。







以前来たときは水が満たされていた池が、今回水が

抜かれていたので驚いた。







冬に行なう池普請であった。

どこにも跳ねる魚は見られなかった。







木の梢(うれ)に鳥鳴いてをり池普請




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寒灯

2021-01-24 | 俳句・冬・人事




寒灯や瀬音のほかは音のなく




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寒さの厳しい冬の灯火をいう。







明るく灯ってもなお寒そうに見える冬の灯火である。







必ずしも寒中の灯火のことだけを指すわけではない。







明るい灯火をさえ寒々とした感覚で捉えるのが

「寒灯」の本意といえる。







暗くなり、家々に寒灯がつき始めていた。

辺りは、家の前の瀬音がしているばかりであった。






健やかとあり寒灯に読む手紙




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