俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の泉

2008-11-30 | 俳句・冬・地理


竹林の径下れば冬泉

冬でも湧き出でる泉。水はよく澄むが、どこか寒々しく暗い感じがする。竹林の径を下って行くときれいな小流れがあった。そこを上流に少したどった所に泉があった。降りしきる木々の落葉を水底に溜め、冬の泉は透き通っていた。

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音もなく暮れてきたりし冬泉


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冬の暮

2008-11-29 | 俳句・冬・時候


迷ひたる見知らぬ土地や冬の暮

冬の夕方。冬は日が短く、あっという間に暗くなる。街灯が点き、家々に灯がともる。その暮れ方の情景を捉えた季語。初めての土地で、自分が今どこを歩いているのかわからなくなったころ、夕日が沈もうとしていた。金色に輝き美しかったので、思わずシャッターを切った。特によい景色というわけではなかったが、夕日が印象的だった。

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冬の暮電車の明かり通過して


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枯葉

2008-11-28 | 俳句・冬・植物


博物館前の欅の枯葉かな

草木の枯れた葉。枯れたまま樹上に残っている葉と地上に落ちてかさかさになった葉の両方を指す。佐倉に国立歴史民俗博物館がある。白亜の殿堂といった感があり、その前の欅は葉が枯れたまま残っていた。更に寒くなると葉は全て散ってしまい、欅は裸木となる。

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バス停の枯葉に朝日及びけり


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人参

2008-11-27 | 俳句・冬・植物


人参を買ひてシチューを作らんか

人参はカロチンやビタミンAを多く含み、料理には欠かせない野菜となっている。葉は青々として冬に収穫される。無人販売所できれいに洗った人参がビニール袋に入れられて売られていた。寒くなってきたのでシチューでも作ろうかと思い、一袋買った。

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小春

2008-11-26 | 俳句・冬・時候


小春日の土塁の上を歩きけり

陰暦十月の異称。立冬以降春に似た穏やかな日和が二三日続く。≪玉の如き小春日和を授かりし 松本たかし≫はあまりに有名。「小春空」「小春凪」などとも使う。千葉県の佐倉城址には本丸跡を囲むように土塁が築かれていた。その上に細い路があり、石が組まれて階段状になっているところがあった。小春日の中、往時を偲んだ。

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白猫のじつとしてゐる小春かな


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