俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夕立

2024-07-31 | 俳句・夏・天文

 

 

図らずも大夕立となりにけり

 

 

 

 

 

 

夏の夕方に降る局地的な激しい雨をいう。

 

 

 

 

 

 

空が曇ってきたかと思うと、急に大粒の雨が激しく地面を叩きつける。

雷鳴を伴うことも多い。

また、洪水を起し、川が氾濫することもある。

 

 

 

 

 

 

普通は一時間程度で上がり、その後は涼気を感じさせる。

 

 

 

 

 

 

今日は天気予報のアプリを二・三見ると、曇りで、一時的に弱い雨が降る予報であった。

そのため、傘を持たずに二時間程度の散策に出たが、帰るころ大粒の雨がぽつぽつと降り出した。

少しすると急に地面を叩きつけるような夕立となった。

帽子は被っていたが、文字どおりの濡れ鼠となった。

スマホで雨の様子を撮り続けたが、雷鳴が聞え、だんだん近づいてきた。

そこでスマホはポケットにしまったが、その後がどんどんひどくなった。

直ぐ近くで光り、雷鳴がバリバリと炸裂した。

道は十~二十センチの深さの川となり、雷に囲まれ、ほとんど死ぬかと思った。

こんなことは思ってもみなかった大夕立となってしまった。

 

 

 

 

 

夕立に傘なき腕(かひな)痛かりき

 

 

 

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水遊び

2024-07-30 | 俳句・夏・人事

 

 

歓声を上ぐる自由や水遊び

 

 

 

 

 

 

暑い盛りに河川や海、庭先などで水を使って遊ぶことをいう。

 

 

 

 

 

 

ビニールプールや水鉄砲などの玩具で遊ぶこともある。

 

 

 

 

 

 

水遊びは大人よりも子供が主役である。

 

 

 

 

 

 

川で水遊びをしている子供たちがいた。

大きな声を出している子供がおり、ここには歓声をあげる自由があった。

 

 

 

 

 

道に服脱ぎ捨ててあり水遊び

 

 

 

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盛夏

2024-07-29 | 俳句・夏・植物

 

 

散策の喉の渇きし盛夏かな

 

 

 

 

 

 

夏の盛りのことをいう。

 

 

 

 

 

 

「梅雨明け十日」といって、この時期の天候が最も安定し、日差しが強く、気温,が三〇度を超える真夏日となる。

 

 

 

 

 

 

山や海は行楽客で賑わい、本格的な夏を実感する。

 

 

 

 

 

 

二時間近く散策していると喉が渇いてきた。

正に真夏となった。

 

 

 

 

 

真夏日の鳥も飛ばざる川なりし

 

 

 

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烏瓜の花

2024-07-28 | 俳句・夏・植物

 

 

川音の夜空へ烏瓜の花

 

 

 

 

 

 

ウリ科の蔓性多年草。

林縁などに自生する。

 

 

 

 

 

 

七~九月頃、夕暮れから白いレースのような花を開き、翌朝には萎む。

雌雄異株。

 

 

 

 

 

 

夕闇の垣などに絡んで咲く様子は幻想的である。

 

 

 

 

 

 

川堤の藪に烏瓜の花が数多く咲いていた。

近くの川音が夜空へと響いていた。

 

 

 

 

 

烏瓜の花に見(まみ)えぬ四年振り

 

 

 

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葉柳

2024-07-27 | 俳句・夏・植物

 

 

夏柳散歩の犬を隠しけり

 

 

 

 

 

 

夏の柳のことをいう。

柳はヤナギ科ヤナギ属の落葉高木または低木の総称。

 

 

 

 

 

 

「柳」だけであると春の季語。

春に芽吹いた葉が、夏には緑濃く生い茂る。

 

 

 

 

 

 

街路樹や川辺の並木として広く栽培される。

 

 

 

 

 

 

対岸を散歩する犬と人がいたが、夏柳がそれを隠すほど生い茂っていた。

 

 

 

 

 

葉柳の裏やおどろおどろして

 

 

 

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