図らずも大夕立となりにけり
夏の夕方に降る局地的な激しい雨をいう。
空が曇ってきたかと思うと、急に大粒の雨が激しく地面を叩きつける。
雷鳴を伴うことも多い。
また、洪水を起し、川が氾濫することもある。
普通は一時間程度で上がり、その後は涼気を感じさせる。
今日は天気予報のアプリを二・三見ると、曇りで、一時的に弱い雨が降る予報であった。
そのため、傘を持たずに二時間程度の散策に出たが、帰るころ大粒の雨がぽつぽつと降り出した。
少しすると急に地面を叩きつけるような夕立となった。
帽子は被っていたが、文字どおりの濡れ鼠となった。
スマホで雨の様子を撮り続けたが、雷鳴が聞え、だんだん近づいてきた。
そこでスマホはポケットにしまったが、その後がどんどんひどくなった。
直ぐ近くで光り、雷鳴がバリバリと炸裂した。
道は十~二十センチの深さの川となり、雷に囲まれ、ほとんど死ぬかと思った。
こんなことは思ってもみなかった大夕立となってしまった。
夕立に傘なき腕(かひな)痛かりき