俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

稲田

2016-09-30 | 俳句・秋・植物




人ひとり通らず雨の稲田かな



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稲はイネ科の一年生作物。

熱帯アジア原産。







稲田は稲が熟し、刈り入れを待つ田をいう。







白河の関跡前には稲田が広がっていた。

人ひとり通らず、稲田には雨が降り注いでいた。






垂るるとは稲穂のことよ佇みぬ



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蛇穴に入る

2016-09-29 | 俳句・秋・動物




穴惑逃ぐるとき尾を左右にす



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蛇は冬眠のため秋の彼岸頃穴に入るといわれているが、実

際は晩秋になってからのようである。

蛇が彼岸過ぎになってもまだ穴に入らず、徘徊しているもの

を「穴惑」という。

白河神社の境内に穴惑がいた。

追いかけると、尾を左右に振って叢へ入ってしまった。






蛇穴に入る陸奥(みちのく)の雨に濡れ



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2016-09-28 | 俳句・秋・植物




白河の関跡の大茸かな



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大型の菌類の俗称。







茸には食べられるものと毒茸とがある。

食用にはシイタケ、エノキタケ、マイタケ、ナメコ等の人口栽

培できるものと、マツタケ、トリュフ等栽培できないものとが

ある。







毒茸にはドクツルタケ、テングタケ、ベニテングタケなどがあ

り、毒茸を見分けることは非常に難しい。







白河の関跡の森には色々な種類の茸があり、大きな杉の根

元には大きな茸が張り付いていた。






紅茸に朝日差しけり森の中



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秋の雨

2016-09-27 | 俳句・秋・天文




関跡の木橋濡らせり秋の雨



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蕭条と秋に降る冷たい雨をいう。

「秋霖」「秋黴雨」は梅雨のように降り続く秋の長雨のこと。







一度は行ってみたいと思っていた福島の白河の関跡を訪れ

た。

新白河の駅からバスで40分、最後まで乗客は一人であった。







関跡にある白川神社を参拝する少し前から秋雨が降り出し

た。

神社の裏手をぐるっと回ってくるころには大分降っていた。







境内には源義家の「幌掛の楓」や義経の「矢立の松」「旗立

の桜」などの立札が立っている。

この大きな杉は「従二位の杉」と呼ばれ、鎌倉前期の家人、

従二位藤原内宮卿家隆の手植の杉で、樹齢約八百年と言

われている。







神社から少し歩くと白河関の森公園があり、土産物屋やそ

ば処などの店がある。

そこに芭蕉と曾良の像が立っていた。

「白川の関にかゝりて、旅心定りぬ。」と芭蕉は『奥の細道』

に記している。






みちのくの始まりの地や秋の雨



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2016-09-26 | 俳句・秋・植物




柿の生る家ひつそりとしてゐたり



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カキノキ科の落葉高木。

山中に自生し、また果樹として古くから栽培される。

雌雄同株。

秋を代表する果実。

甘柿と渋柿があり、甘柿には御所、富裕、次郎、禅寺丸な

ど、渋柿には会津身不知、平核無、蜂屋、西条などがある。

渋柿は干柿などにする。







道を歩いていると柿の生っているお宅があった。

広い敷地の家で、ひっそりとしていた。






突き当る農家の庭の柿の数



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