風のなき風船葛吹いてみぬ
ムクロジ科の蔓性多年草。
熱帯に広く分布し、日本では一年草として栽培。
細く長い茎を伸ばし、巻きひげの先を何にでも絡ませて成長する。
七月頃、白色の小花をつけ、秋に次々と若草色の風船に似た実を垂れ下がってつける。
歩いていると、風船葛がたくさん垂れているところがあった。
丁度、風がなかったので、吹いて揺らしてみた。
雨雫つけて風船かづらかな
風のなき風船葛吹いてみぬ
ムクロジ科の蔓性多年草。
熱帯に広く分布し、日本では一年草として栽培。
細く長い茎を伸ばし、巻きひげの先を何にでも絡ませて成長する。
七月頃、白色の小花をつけ、秋に次々と若草色の風船に似た実を垂れ下がってつける。
歩いていると、風船葛がたくさん垂れているところがあった。
丁度、風がなかったので、吹いて揺らしてみた。
雨雫つけて風船かづらかな
恋文を書きしことなし紅芙蓉
アオイ科の落葉低木。
暖地では自生するものもあるが、主に庭園などに植えられる。
初秋の頃、淡紅色または白色の五弁花をつける。
朝開き、夕方しぼむ一日花。
酔芙蓉は、花の色が朝は白いが、夕方になると紅を帯びて次第に濃くなる。
散策をしていると紅芙蓉が咲いていた。
女性的な様子から恋文のことを連想したが、そう言えば小説やドラマのような恋文を書いたことは一度もなかった。
入相の鐘聞えけり酔芙蓉
妖精の猿の腰掛とぞ思ふ
担子菌類ヒダナシタケ目に属するキノコのうち、とくに木質で多年生となるきのこの総称の一般名。
立ち木や枯れ木に生え、棚状になり、年々成長して厚さと幅を増す。
数十年ものは径一メートルにもなる。
霊芝と呼ばれ、滋養強壮や鎮静に効果がある漢方薬で、栽培品もある。
欅に猿の腰掛が生えていた。
まるで妖精が座る腰掛かと思った。
参道の大欅にも猿茸(ましらたけ)
白露や渡つてきたるアーチ橋
水蒸気が地表近くの冷たい物体の表面に凝結して水滴となったものをいう。
風のない晴れた夜に発生する。
朝の日の出前になると草には朝露がびっしりと宿っている。
「露時雨」は、草木の葉などに露がかくさん溜まり、滴り落ちるさまがあたかも時雨のようであることからいう。
散策で川のアーチ橋を渡って川堤にやってきた。
川堤の草にたくさんの白露が宿っていた。
真珠とも光る夕露ひとつぶを
ランナーの抜いて行きけり秋の蟬
油蝉
秋になっても鳴いている蝉または秋になってから鳴く蟬をいう。
最近は蝉が鳴き出すのが遅くなっているのか、夏よりも立秋以降の方がみんみん蟬や油蝉が盛んに鳴いている。
夏から引き続き鳴く蝉も、今では秋の蟬である。
法師蟬
蜩や法師蟬は秋の蟬とされ、今盛んに鳴くのが聞かれる。
秋が深まって行くと、秋の蟬も次第に少なくなり、淋しげに聞えるようになる。
赤いジョギングコースを歩いていると、横をランナーが走り抜けて行った。
回りの木々には秋の蟬が鳴いていた。
秋蟬や用水路沿ひ人気なく