俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2017-12-31 | 俳句・冬・時候




川沿ひを歩く人あり大晦日



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「つごもり」は「月隠(つきごもり)」を略した語。

陰暦でひと月の終りをいう。

「大つごもり」は一年の終りの日であり、十二月の末日のこと。






陰暦では十二月三十日、陽暦では十二月三十一日をいう。







いつもの日課なのか体操着で川沿いを歩く人が何人かいた。

ただ、大晦日なので、年を惜しむ気持ちもあったかもしれない。






大年の曇天映し川流る



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小晦日

2017-12-30 | 俳句・冬・時候




畑にゐる農婦一人や小晦日



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大晦日の前日をいう。







陰暦では十二月二十九日であるが、陽暦では十二月三十日

をいう。







今年もあと一日を残すのみといった感慨をもよおす日である。







小晦日に農婦が一人で畑の後始末をしていた。

これも少しでも畑を綺麗にして新年を迎えようという気持ちの

表れかと思った。






郵便を三通出して小晦日



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冬の夜

2017-12-29 | 俳句・冬・時候




冬の夜や東京タワー見ゆる街



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冬の夜は寒気が厳しく、早くから戸を閉め、灯火の下で団欒

を楽しむのが普通であったが、現代ではもっと活動的で、外

で夜を過ごすことも多くなった。







「夜半の冬」は冬の夜更けで、一層寒気の強い感じがする。







ライトアップされた東京タワーが見える街を歩いた。

行き交う人は皆寒そうであった。






止り木にゐて人恋し夜半の冬



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冬入日

2017-12-28 | 俳句・冬・時候




冬日入る家路を遥か遠くにし



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冬の日が沈むことをいう。







歳時記には「冬の日」の季題の中に「冬入日」「冬日入る」

という傍題はないが、「寒落暉」があるように、冬の入日を

見ていると詠いたくなる。







そこで、試しに詠ってみただけである。







秋の日は釣瓶落しというが、冬の日が沈むのは更に早い。

冬至を過ぎたので、徐々に遅くはなるが。







家路を遥か遠くにして冬日が沈んで行く。

一抹の不安と一日の終わった安堵感と。






冬日入る古き社を拝みきて



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冬木立

2017-12-27 | 俳句・冬・植物




売店の既に締まれり冬木立



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立ち並んで葉の落ちた寒々とした冬木の群れをいう。

例えば、道沿いに立ち並んだり、ひとかたまりをなした木立

の群れをいう。







公園の売店は夕方になると早々と締まっていた。

冬木立だけが黙って聳え立っていた。






夕暮のシルエットなし冬木立



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