俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

八月尽

2019-08-31 | 俳句・秋・時候


芦ノ湖


八月尽湖畔の道を歩きけり




にほんブログ村





八月三十一日、すなわち八月の終わる日のことをいう。




箱根九頭龍の森セラピーロード



季節の移り変わりを惜しむ季感はないが、夏休みや避暑期

の終わる頃の気持ちをいう。




白龍神社



比較的新しい季語である。




九頭龍神社



芦ノ湖の乗船場からアップダウンのあるセラピーロードを

30分ほど歩いて漸く九頭龍神社入口の受付に着いた。

拝観料を払ってしばらく歩くと湖畔に九頭龍神社があった。

歩かなければ来られないところであるのに、若い人たちが

列をなして参拝していた。







八月も終りの日に、芦ノ湖畔を歩いて避暑期が終わるのを

惜しんだ。




箱根神社


八月尽杉木立抜け拝殿へ




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芙蓉

2019-08-30 | 俳句・秋・植物




高麗の地の芙蓉青空広ごりぬ




にほんブログ村





アオイ科の落葉低木。







九州、沖縄の暖地の海岸近くに自生する。

観賞用として庭園などに植栽もされる。







初秋の頃、幹の上部の葉腋に淡紅色の五弁花をつける。

八重咲きの品種もある。







花は一日花でしぼむが、次々と咲くので花期は長い。


 




高麗の巾着田の入口に芙蓉が並んで花をつけていた。

そこへ行ったとき、曇っていた空が急に晴れて青空が広が

った。






田の脇の照れる水路や花芙蓉




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の池

2019-08-29 | 俳句・秋・地理




静謐といふ言葉あり秋の池




にほんブログ村





秋になって澄んできた池をいう。







夏の間人が多く訪れ、水嵩も多かった池は、秋には静かな

水面を見せる。







秋の池は周りの木や山なども映す。







静謐という言葉があるが、秋の池は正にそんな感じであった。






湧き出でて社の下の秋の池




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木槿

2019-08-28 | 俳句・秋・植物




薄日差す厩の脇の木槿かな




にほんブログ村





アオイ科の落葉低木。

中国、インド原産。

平安時代以前に日本に渡来していたとされる。







八~九月頃、枝先に五弁花をつける。

花色は赤紫、淡紫、淡紅、白などがある。

花の多くは、朝咲いて夜しぼむ一日花。







厩の脇に木槿が咲いていた。

そこへ丁度、薄日が差してきた。






虫幾多寄せてをりけり花木槿




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道草

2019-08-27 | 俳句・秋・植物




下町の空地に生ふや明治草




にほんブログ村





キク科の越年草。

北アメリカ原産の帰化植物。







明治初年に渡来し、道端や荒地に自生する。







八~十月、茎頂の大形の円錐花序に白色の小さい頭状花

を密につける。

植物名は「ヒメムカシヨモギ」で、「明治草」とも呼ばれる。







東京の下町の空地に鉄道草が群生していた。

こんなところに生える生命力に驚いた。






鉄道草スカイツリーをすぐそこに




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする