俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

躑躅(つつじ)

2009-04-30 | 俳句・春・植物


パラグライダーゆつくり舞ふや山躑躅

ツツジ科ツツジ属の常緑または落葉低木の総称。日本には山躑躅、蓮華躑躅、三葉躑躅など50種近くの自生種がある。また、園芸品種も多く、花の色は白、紅、朱、紫など様々である。山からパラグライダーがゆっくりと舞っている。気持よさそうなスポーツだなと仰いでいた。近くの山躑躅が燃えるような色をしていた。

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三葉躑躅

胸開く山の空気の躑躅かな


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苺の花

2009-04-29 | 俳句・春・植物


一株の楽しみなるや花苺

バラ科の多年草。普通はオランダ苺を指すが、草苺、蛇苺なども含めて詠まれることがある。オランダ苺は天保年間に渡来したが、盛んに栽培されたのは明治以降。晩春から初夏にかけて白色や黄色の小さな五弁花をつける。わずかに苺が植えられ、花が咲いていた。苺を採る小さな楽しみがあるのだろうと思った。

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石垣の上に夕日の花苺


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羅生門蔓(らしょうもんかずら)

2009-04-28 | 俳句・春・植物


羅生門蔓近づく術(すべ)なくて

シソ科の多年草。日本各地の山地や林内に自生。春に紫色で大きな唇形花を一方向にだけ横向きにつける。花冠の内側には白い毛が密集し、紫色の斑点がある。羅生門蔓は季語にはなっていない。あまり一般的ではないからかもしれないが、これを詠まないのは大きな損失のような気がする。

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山鴉鳴きて羅生門蔓かな


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山吹

2009-04-27 | 俳句・春・植物


山吹や水車大きく回りゐて

バラ科の落葉低木。山野に自生し、特に渓流沿いに多い。また、鑑賞用にも庭や庭園に植えられている。五弁花の一重咲きのほか、園芸品種に八重山吹、山吹とは別種の白山吹がある。大きな水車がゆっくりと回っていた。その傍らに山吹がひっそりと咲いていた。

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バス停の塀を越えきし濃山吹


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一人静

2009-04-26 | 俳句・春・植物


夕迫る一人静の辺りにも

センリョウ科の多年草。丘陵や山地の林下などに自生。紫色で節のある茎の頂に、楕円形の葉が四枚つく。葉の中心から1センチほどの花穂を出す。花には花びらがなく、花糸が目立つ。静御前の面影に通わせてこの名がついた。一人静は初めて見たように思う。清楚ではかない美しさがあった。

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山中の一人静に逢ひ得たり


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