俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

鰯雲

2015-09-30 | 俳句・秋・天文




郵便のバイクの来たり鰯雲



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巻積雲または高積雲で、小さな雲片の集まりがさざ波のように空

一面に広がる。







名の由来は、鰯の群のように見えるからとも、この雲が出ると雨

になりやすく、鰯が大量にとれるからともいう。







魚の鱗のように見えるので鱗雲、鯖の背の斑紋のように見えるの

で鯖雲とも呼ばれる。







郵便配達の赤いバイクがやってきた。

折しも空には白い鰯雲が広がっていた。






畑道を自転車駆つて鰯雲



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貴船菊(きぶねぎく)

2015-09-29 | 俳句・秋・植物




池の辺の径づたひや貴船菊



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キンポウゲ科の多年草。

中国原産。

室町時代もしくはそれ以前に渡来し、寺院などで栽培されていた

のもが野生化したと考えられている。

山野に自生し、観賞用に庭や公園などに植えられる。







九~十月、茎の頂に淡紅紫色または白色の菊状の花をつける。

花びらに見えるのは萼片が花弁状になったもの。







貴船菊の名は、京都の貴船地方に多く見られることから、秋明菊

の名は、秋に開花し、花が菊に似ているところからついたもの。







池に沿った径を歩いていると、淡紅紫色と白色の貴船菊が沢山

咲いていた。

秋の深まりゆくのを感じた。






秋明菊あしたも生くるつもりなり



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十六夜

2015-09-28 | 俳句・秋・天文




十六夜のワインを妻と傾けぬ



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陰暦八月十六日の夜、及びその夜の月をいう。

前夜の十五夜の名月より出が少し遅れるので、ためらうという

意味の「いざよふ」からついた名。






十六夜の光そのままドヒュッシー



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紫式部

2015-09-27 | 俳句・秋・植物




女らの高き声あり実むらさき



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クマツヅラ科の落葉低木。

暖地の山野に自生する。

初夏、葉腋に淡紅紫色の小花を多数つけ、十~十一月頃、球形

の液果が紫色に熟す。

紫色が美しいので、紫式部の名を冠したもの。

「実紫」ともいう。







色の美しい紫式部を見つけたと女たちが声を上げていた。

行って見ると、本当に色鮮やかな紫式部であった。






実紫歩き空腹覚えけり



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竹の春

2015-09-26 | 俳句・秋・植物




はけの水滾々と湧き竹の春



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春には竹の子を急成長させるため親竹が生気を失うが、秋には

回復して葉が青々となる状態をいう。







竹林の径を降りると、はけの水が滾々と湧く池があった。

周りの竹は正に「竹の春」であった。






弓を射る人の気息や竹の春



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