俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏の潮

2017-07-31 | 俳句・夏・地理




吊橋を渡りてひしと夏の潮



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夏の青く明るい潮をいう。







夏潮が岸壁にぶつかると、白い飛沫を上げて

涼しげである。







青い海が盛り上がって波となって打ち寄せる

のも、夏の潮らしい。







伊豆城ヶ崎の吊橋を渡って、岩場から振り返る

と、岸壁に打ち寄せる夏潮がはっきりと見えた。






大島を指呼に夏潮青かりき



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鹿の子百合

2017-07-30 | 俳句・夏・植物




何もなき植物園の鹿の子百合



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ユリ科の多年草。







九州、四国の崖に自生し、また栽培もされる。







夏、茎頂で分枝して数個から十数個の花をやや下向きに

つける。

花弁は上に反り返り、淡紅色か白色地に鮮紅色の斑点を

散在する。







夏の植物園は花が何も咲いていない。

半ば諦めて万葉植物園を歩いていると、突如として鹿の子

百合が咲いているのに出合った。

背の高い鹿の子百合は、ピンクの斑点が美しかった。






鹿の子百合をとめに出会ひたるかとも



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鋸草

2017-07-29 | 俳句・夏・植物



鋸草一日誰とも話さずに



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キク科の多年草。

山野に自生するほか、観賞用として植栽もされる。

葉の縁の切れ込みが鋸の歯のように見えるところからこの

名がある。







夏、茎頂に白色もしくは淡紅色の小さい頭状花を密につける。







鋸草がひっそりと咲いていた。

この花を見て、思えば今日は誰とも言葉を交わしていない

ことに気づいた。






咲きゐるは鋸草のほかはなし



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瓜の花

2017-07-28 | 俳句・夏・植物




雨降らぬ雲の流れて瓜の花



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ウリ科の植物、甜瓜、胡瓜、南瓜、西瓜、糸瓜などの花を

総称していう。







黄色い花が多く、白い花もある。







雲が流れていたが、雨を降らしそうになかった。

黄色いゴーヤの花が雨を欲しがっているようであった。






一歩づつ歩くほかなし瓜の花



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撫子

2017-07-27 | 俳句・夏・植物




撫子や歩きおほせし一日とも



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ナデシコ科の多年草。

日当りのよい草地、川原などに自生する。







花は淡紅色で、まれに白色も見られる。







河原撫子が最も普通で、唐撫子(石竹)に対して日本の女性

を象徴するという大和撫子の名がある。







秋の七草の一つに数えられ、秋季とする場合もある。







撫子が固まって咲いてた。

屈んで見るに、一日よく歩いたものだとの感慨がわいた。






撫子の黄昏帯びてきたりけり



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