俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒鴉

2017-01-31 | 俳句・冬・動物



天空を羽搏つ音立て寒鴉



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寒中の鴉をいう。







寒さの極まる頃、人里で鴉が嗄れた声で鳴いているのを見

かける。







また、林中や川原に群がっている姿も淋しげで、人の心を

引きつける。







寒鴉が飛び立ったかと思ったら、わしわしと羽搏つ音を立て

て天空を翔けて行った。






二羽ゐたり夕べの梢(うれ)の寒鴉



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冬日向

2017-01-30 | 俳句・冬・時候




富士見ゆるベンチありけり冬日向



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寒気の中にも日差しが当たり暖かそうに見える所をいう。







「冬日影」は冬の日の光や日差しをいう。







富士山が見えるベンチがあった。

誰も腰掛けていないベンチには、風もなく冬日が当たって

いた。






冬日向ひとりの時を恵まれぬ



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寄鍋ほか

2017-01-29 | 俳句・冬・人事




寄鍋に手酌の酒の進みけり



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寄鍋:魚介、鶏肉、野菜などの季節の材料を酒、味醂を加

えた醤油汁で煮ながら食べる料理。

鋤焼:牛肉に、葱、白滝、豆腐、春菊などを加え、砂糖、味

醂、醤油などの割り下で煮ながら食べる料理。

石狩鍋:鮭を主材料とした鍋料理で、鮭をぶつ切りにし、野

菜や豆腐などと一緒に味噌で味付けしたもの。

牡蠣鍋:牡蠣を主材料とし、野菜と共に煮て味噌で味付けし

た鍋料理。

(すべてブログ作者の手料理で恐縮です。)






漱石の話となりぬ鋤焼に






いつ旅をせむと石狩鍋つつき






牡蠣鍋の熱くて齢忘じけり



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牡蠣

2017-01-28 | 俳句・冬・動物




熱々の牡蠣に涙腺緩みけり



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イタボガキ科の二枚貝類。

天然の牡蠣は海岸の岩などに付着している。

それを手鉤で取ることを「牡蠣打」という。







牡蠣は稚貝のときに石などにはりつくと離れないという性質

を利用して牡蠣養殖が行われている。

主な生産地は、広島、宮城、岡山、三重、長崎などである。







岡山県頭島産の牡蠣を沢山戴いたので、蒸し牡蠣にした。

柚子ぽんをかけて熱々のうちに食べると、母のことを思い、

涙腺が緩んだ。






牡蠣飯や来し方とはた行く末と



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寒紅梅

2017-01-27 | 俳句・冬・植物


大盃


寒紅梅女人の文の流るる字



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寒中に紅色の八重の花を開く梅をいう。




大盃



白梅と並んですでに紅梅も咲き出していた。




錦光



紅梅には白梅にない艶なるものがある。




八重寒梅



青空を背景として咲く紅梅は、あでやかで美しい。




八重寒梅



寒紅梅を観てきた。

帰ると北国の女性から手紙が来ていて、開くと流れるような

美しい字であった。




大輪緋梅


寒紅梅樹齢七十年とあり



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