俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

彼岸会

2024-03-20 | 俳句・新年・人事

 

 

つひに雨降つてきたりし彼岸道

 

 

 

 

 

 

春分の日を中日とする前後三日の七日間を彼岸といい、この期間に各寺院で営まれる法会を彼岸会という。

 

 

 

 

 

 

彼岸は、煩悩の此岸から悟りの世界へ至るという意味をもち、中日には太陽が真西に沈み、衆生が西方浄土の所在を知ることができるようにするための仏事を行うようになった。

 

 

 

 

 

 

これが古来からの祖霊信仰と結びつき、墓参りが行われる。

 

 

 

 

 

 

お中日に墓参りをしようとして彼岸道を歩き出したところ、ついに雨が降ってきた。

 

 

 

 

 

武蔵野の風雨激しやお中日

 

 

 

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門松

2024-01-03 | 俳句・新年・人事

 

 

門松や薄青き山望まれて

 

 

 

 

 

 

新年に戸口や門前に立てる松をいう。

 

 

 

 

 

 

歳神の降臨する依代と考えられている。

 

 

 

 

 

 

門口に松を立てることが多いので門松と称されるが、竹、楢、朴、榊、樒なども用いられる。

 

 

 

 

 

 

ビルの入口に門松があった。

そこからは薄青い山並みが望まれた。

 

 

 

 

 

若者の多き道なり松飾

 

 

 

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達磨市

2024-01-02 | 俳句・新年・人事

 

 

上州の青空となり達磨市

 

 

 

 

 

 

福達磨は開運や厄除けを祈念して、新年に神棚に飾る達磨をいう。

 

 

 

 

 

 

暮れから正月にかけて各地で達磨を売る市が立つ。

 

 

 

 

 

 

正月六~七日に群馬県高崎市の少林山達磨寺の境内に立つ達磨市は有名。

 

 

 

 

 

 

正月一日、二日に行われる高﨑だるま市を訪れた。

駅前の通りが会場となり、達磨市のほか多くの屋台やイベントスペースがあった。

朝曇っていたが、昼頃から晴れ、上州の青空が広がった。

 

 

 

 

 

練り歩くちんどん屋出て達磨市

 

 

 

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初詣・初景色・初空・初日・雑煮

2024-01-01 | 俳句・新年・人事

 

 

会釈してお神酒戴く初詣

 

 

 

 

 

初詣後に稲荷を拝しけり

 

 

 

 

 

畑道を歩く人らも初景色

 

 

 

 

 

今もある雑木の山や初御空

 

 

 

 

 

誰もゐぬ畑に遍き初日かな

 

 

 

 

 

母の味思ひ出しゐる雑煮かな

 

 

 

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猿回し

2023-01-08 | 俳句・新年・人事

 

 

猿回し猿の怒りを鎮めをり

 

 

 

 

 

 

新年の門付けの一種。

 

 

 

 

 

 

猿を背負って家々を回り、太鼓を打ちつつ芸をさせ、金品を貰い歩く。

 

 

 

 

 

 

猿と災厄を「去る」の音にかけての縁起で、厄難排除の祈祷を行った。

 

 

 

 

 

 

演技をしているときに、落ちていた薬のようなものを猿が拾い、食べようとしていた。

それを猿回しに取り上げられ、猿は歯をむき出してキイキイと怒った。

ただの猿に戻っていて演技を続けられないので、猿回しは猿を一所懸命になだめて怒りを鎮めようとしていた。

かなり長く続いたが、猿はようやく気を取り戻し演技を再開した。

 

 

 

 

 

仕舞には猿曳猿を抱きしめぬ

 

 

 

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