俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬芽

2016-01-31 | 俳句・冬・植物




一つづつ光纏ひし冬芽かな



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秋のうちに作られ、越冬する芽をいう。







これを「冬芽」または「冬木の芽」という。







芽は寒さに耐えられるように固い鱗片で覆われて休眠、越

冬する。







辛夷の冬芽がこぞって出ていた。







逆光で見ると、一つ一つの冬芽が光を纏って輝いていた。






ヴィオロンのレチタティーヴォや冬木の芽



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鴨(2)

2016-01-30 | 俳句・冬・動物




投げられし餌に鴨水を煌めかす



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池にひとりの女性がやってきて、鴨に餌を投げ始めた。







すると、鴨は一斉に集まって餌を争って食べていた。

鴨がよく動くので、池面はきらきらと輝いていた。






逆光の鴨犇めいてきたりけり



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藪柑子

2016-01-29 | 俳句・冬・植物




盆栽師と二言三言藪柑子



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ヤブコウジ科の常緑低木。

高さは十~二十センチ。

山地の木陰に地下茎を伸ばして繁殖し、冬、真っ赤な小さ

な実をつける。

観賞用として庭や盆栽などに植えられる。







真っ赤な実をもった藪柑子の盆栽があった。

近くで盆栽の手入れをする人に話しかけ、少し言葉を交わ

した。






屈まねば気がつくまいぞ藪柑子



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雪吊

2016-01-28 | 俳句・冬・人事




雪吊をつぶさに映す池面かな



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雪の重みで庭木の枝などが折れないように、幹に沿って一

本の支柱を立て、縄などを八方に張って枝を吊り上げたもの。

金沢市の兼六園の雪吊は雪国らしい風情があって有名。







大きな松の木に雪吊がなされていた。

その縄の一本一本が池面に映っていた。






雪吊の上を飛行機過りけり



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寒椿

2016-01-27 | 俳句・冬・植物




佇みて来し方思ひ寒椿



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寒中に咲く椿のこと。

乙女椿や太神楽などがある。







寒椿がぴんと張った空気の中咲いていた。







その前に佇み、今までの自分の人生を振り返った。






寒椿優しき色をしてゐたる



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