俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬鷺

2024-12-16 | 俳句・冬・動物

 

 

冬鷺の堰に魚を狙ひをり

 

 

 

 

 

 

冬に見かける鷺をいう。

 

 

 

 

 

 

白鷺の多くは、冬には南方へ渡って越冬する。

冬に残っているのは、一部の渡りそびれたもので、「残り鷺」と呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

小鷺や青鷺は南方へは帰らずに留まっているものが多い。

 

 

 

 

 

 

川の堰に冬鷺がいた。

冬鷺は、首をすくめて魚を狙っていた。

 

 

 

 

 

冬鷺の月へ向かつて羽搏けり

 

 

 

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2024-11-23 | 俳句・冬・動物

 

 

鴨一羽水の光の中にをり

 

 

 

 

 

 

カモ目カモ科。

 

 

 

 

 

 

秋、雁と同じ頃日本に飛来し、春に北方に帰る。

早朝や夜間に草の実や水草を食べ、昼間は群をなして水に浮いているか寝ていることが多い。

 

 

 

 

 

 

鴨類には真鴨・小鴨・尾長鴨・嘴広鴨などがあり、河川や湖沼で、鈴鴨・黒鴨などは海上・港湾などで見られる。

よく見かけるのが真鴨で、青首ともよばれる雄の頭と首は光沢のある緑色の羽に包まれている。

 

 

 

 

 

 

池には鴨が何羽も浮いていた。

その中の一羽が水がきらきらと光る光の中にいた。

 

 

 

 

 

青首の沼に哀しきこゑ上げぬ

 

 

 

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冬鷺(2)

2024-02-01 | 俳句・冬・動物

 

 

水中を見つむる目なり冬の鷺

 

 

 

 

 

 

冬に見かける鷺のことをいう。

 

 

 

 

 

 

主に小鷺や青鷺が多い。

白鷺も青鷺も夏の季語で本来は夏に多く見られるはずであるが、近年の夏はあまりの猛暑で、鷺の姿はほとんど見られない。

おそらく、更に北の方で過ごし、秋に南下して、逆に冬の方が鷺を見かける機会が多くなっているのだろう。

暖冬の所為で、冬に日本の南方へ移る必要がなくなったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

冬鷺の本意は寒さに耐えている鷺で、寒風の吹きつける日などは寒そうにしているのが見られる。

 

 

 

 

 

 

川に冬の鷺がいた。

冬鷺は水中を見つめ、小魚を狙っている目をしていた。

 

 

 

 

 

冬鷺の翔て夕日を浴びにけり

 

 

 

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寒雀

2024-01-25 | 俳句・冬・動物

 

 

人影にすぐ飛び去りぬ寒雀

 

 

 

 

 

 

寒中の雀のことをいう。

 

 

 

 

 

 

この頃は食べ物が乏しくなるので、雀は餌を求めて人家に近づく。

 

 

 

 

 

 

寒気を防ぐため全身の羽毛を膨らませて丸くなっている雀を「ふくら雀」という。

 

 

 

 

 

 

寒雀が細い枯木の枝に止まっていた。

だが、近づこうとすると、こちらの動きに気がついたのか、すぐに飛び去ってしまった。

 

 

 

 

 

風の中歩けばふくら雀かな

 

 

 

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寒鴉

2024-01-16 | 俳句・冬・動物

 

 

寒鴉翔て塒を目指しけり

 

 

 

 

 

 

寒中の鴉のことをいう。

 

 

 

 

 

 

食べ物の乏しくなる冬場は人家に近づくので、近しい鳥である。

 

 

 

 

 

 

枯木などにじっと止まっているさまは荒涼とした景である。

 

 

 

 

 

 

寒鴉が飛んでいた。

その方角は塒を目指しているようであった。

 

 

 

 

 

鳴く声に寂しさありぬ寒鴉

 

 

 

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