澄みゐたり水車回してきたる水
秋には、水が水底まではっきり見えるほど澄みわたる。
河川や湖沼、海辺などが透明度を増してくる。
「秋の水」に対して、「水澄む」は、水が澄みわたっていることに焦点を当てた季語である。
水車を回して水が次々と落ちてきた。
その水が小流れを作り、底がはっきり見えるほど澄んでいた。
水澄むや人影のなき道をきて
澄みゐたり水車回してきたる水
秋には、水が水底まではっきり見えるほど澄みわたる。
河川や湖沼、海辺などが透明度を増してくる。
「秋の水」に対して、「水澄む」は、水が澄みわたっていることに焦点を当てた季語である。
水車を回して水が次々と落ちてきた。
その水が小流れを作り、底がはっきり見えるほど澄んでいた。
水澄むや人影のなき道をきて
釣人の一人の黙や秋の川
秋になって冷やかに澄んで流れる川をいう。
晴れた日には秋の日差しが水底まで届き、魚影などがよく見える。
ひんやりとした水が流れる川は、いかにも秋らしい風景である。
秋の川に釣人が一人竿を垂らしていた。
そこには一人の黙(もだ)があった。
秋川の浅瀬に幼子のふたり
雑木山映す鏡や秋の池
湖や沼は大きな自然を感じるのに対し、庭園にある池や農業用のため池など、身近にあるのが池である。
池は秋になると次第に冷え冷えと澄んでくる。
水面に遊ぶ水鳥や鯉や亀、また水面に映る紅葉など秋らしい趣がある。
澄んで風もない秋の池があった。
池は雑木山を映す鏡となっていた。
秋の池寺の楓をあるがまま
秋嶺を白雲の影流れけり
秋は大気が澄むので、遠くの山もくっきりと見える。
今日は、秩父の三峯神社を参拝した。
平日にもかかわらず、参拝者が多かったのには驚いた。
奥宮遥拝殿からは秋の山々が見渡せた。
秋の山といっても初秋八月、仲秋九月は夏山と同じくまだ青々と茂っている。
ただ、吹き起る風にはすでに秋の気配が漂う。
十月の晩秋の山は、少しずつ紅葉に彩られる。
今日はよく晴れて、秋嶺の上を白雲の影が流れて行くのが見られた。
石灰の武甲の山も秋の山
金色の波となりけり秋の川
秋になり、ひやひやと澄んだ水が流れていく川をいう。
晴れた日には秋の日差しが水底まで届き、魚影がよく見える。
夏の川とは異なり、秋の川は瀬音も澄み、静かにさらさらと流れていく。
秋の川は日が差すときらきらとして、波が金色となっていた。
秋川の暮れて人影消えにけり