俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

二月尽(にがつじん)

2009-02-28 | 俳句・春・時候


二月尽く終日厚き雲被(かづ)き

二月の尽きること。短い二月が忙しいうちに終わってしまったという感慨と、明けて三月を迎える喜びとがある。二月も終わりだというのに、厚い雲に覆われ、公園に行っても人が疎らで、また春が遠のいてしまったような一日であった。

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八橋をそぞろに渡り二月尽


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梅園

2009-02-27 | 俳句・春・植物


梅園や秩父囃子の軽快に

梅園で有名なのは、関東では水戸の偕楽園、青梅の吉野梅郷、熱海梅園などである。満開の頃は大変な人出で賑わう。秩父の宝登山にも梅園があるが、夕暮れに近かったためか人は疎らであった。それでも秩父囃子が出ていて景気をつけていた。

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町眺む夕暮近き梅園に


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蠟梅(2)

2009-02-26 | 俳句・冬・植物


山の日を受け蠟梅の濃かりけり

蠟梅は晩冬の季語だが、埼玉県秩父の宝登山(ほどさん)に登ったところ、丁度盛りだったので、取り上げた。平地では蠟梅は終わっているが、山や北国ではこれからかもしれない。宝登山の蠟梅園には約2,000本の蠟梅があり、有名。この時季に来たのは初めてで、一度見たいと思っていたのが叶った。蠟梅の咲き誇る道は圧巻であった。

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蠟梅や三角山の名は知らず



幾度も蠟梅の香を確かめぬ


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紅梅(2)

2009-02-25 | 俳句・春・植物


紅梅や昔乙女といふ言葉

紅梅が青空によく映えていた。何とも春らしくうきうきとしてくる。紅梅は女性的であるため、「乙女」が連想された。昔は歌詞に乙女という言葉がよく使われたが、今ではほとんど使われなくなった。髪を染めた現代女性のイメージには合わないからであろう。少し寂しい気もする。

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紅梅を皆愛でてゆく笹の道


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牡丹の芽

2009-02-24 | 俳句・春・植物


反故にせむ原稿一つ牡丹の芽

牡丹の芽は他の花に先駆けて燃えるように出る。寒さに強いから、根が早くから活動をするためという。花でもない芽が俳句に詠まれるのは、葉の出る前の枝に赤く灯るように出るのが印象的だからであろう。たまには変化を求めて、原稿と牡丹の芽という全く関わりのない二物衝撃の句を詠んでみた。

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牡丹の芽写真撮り合ふ夫婦ゐて


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