俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯葎

2024-12-21 | 俳句・冬・植物

 

 

果つるとはかくなるものか枯葎

 

 

 

 

 

 

絡みもつれたまま枯れ果てている葎のことをいう。

単に枯れた雑草のことではない。

 

 

 

 

 

 

葎はカナムグラのことをさすが、その蔓草と限定せず、枯れたまま物に絡みつく蔓草と考えればよい。

 

 

 

 

 

 

夏には盛んに繁茂した蔓草が、そのまま枯れ朽ちたさまは哀れである。

 

 

 

 

 

 

道端に樹木に絡みついた枯葎があった。

物が果てるとはこういうことかと枯葎を見ながら思ったことである。

 

 

 

 

 

枯葎帽子目深に歩きゐて

 

 

 

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葉牡丹

2024-12-20 | 俳句・冬・植物

 

 

葉牡丹に川の夕日の及びけり

 

 

 

 

 

 

アブラナ科の多年草。

ヨーロッパ原産。

日本には江戸時代に渡来。

鑑賞用に改良され、多くの品種がある。

 

 

 

 

 

 

葉の色には赤紫系と白色系が多く、矮性のものもある。

 

 

 

 

 

 

正月用として玄関などに置かれ、また、花の少ない冬季の庭園を彩る。

 

 

 

 

 

 

川沿いに葉牡丹が植えられていた。

川の夕日がその葉牡丹に及んでいた。

 

 

 

 

 

玄関の葉牡丹を愛で散策へ

 

 

 

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枯草

2024-12-19 | 俳句・冬・植物

 

 

枯草に寝たき温さを感じけり

 

 

 

 

 

 

冬の枯れた草を総称していう。

 

 

 

 

 

 

山野の草に限らず、庭の草であってもよい。

 

 

 

 

 

 

霜が降りる季節になり、枯れた草は一層わびしい風情となる。

 

 

 

 

 

 

歩いていると枯草が見られた。

その色に、寝転んでみたいような温さを感じた。

 

 

 

 

 

道端のゑのころ草も枯れにけり

 

 

 

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枯葉

2024-12-18 | 俳句・冬・植物

 

 

枯葉にも枯色といふ色ありぬ

 

 

 

 

 

 

冬の草木の枯れた葉をいう。

 

 

 

 

 

 

地に落ちた葉は時間が経つにしたがってかさかさに乾き、文字通り枯葉になる。

 

 

 

 

 

 

枯れたまま樹上に残っているものもある。

 

 

 

 

 

 

木に枯葉がたくさん残っていた。

木の葉は紅葉すると鮮やかな紅色になるが、枯葉にも、枯色という色があった。

 

 

 

 

 

夕日差す栗の枯葉を美(は)しと見ぬ

 

 

 

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枯蘆

2024-12-17 | 俳句・冬・植物

 

 

枯蘆や堤を走る部活の子

 

 

 

 

 

 

枯れた蘆をいう。

 

 

 

 

 

 

冬が深まると、蘆の花穂はほおけ、葉は下から落ちてゆき、ついには茎だけが林立する。

 

 

 

 

 

 

寒風に吹かれ、水に映る蘆は蕭条たる光景で、いかにも物寂しい。

 

 

 

 

 

 

川べりに枯蘆が連なって見られた。

その川堤を中学生の部活の子供たちが走っていた。

 

 

 

 

 

枯蘆の倒れ易きを止められず

 

 

 

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