俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青麦

2025-03-08 | 俳句・春・植物

 

 

青麦の一直線を愛すなり

 

 

 

 

 

 

麦はイネ科の一、二年草。

穂の出る前の葉や茎が青々としている麦のことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋蒔きで発芽し、厳しい寒さに耐えて冬を越した麦は、春に勢いよく若葉を成長させる。

 

 

 

 

 

 

畑は緑一色で覆いつくされるが、その明るい彩りは命の萌え出る春を強く印象づける。

 

 

 

 

 

 

青麦の畑があった。

一直線に続く青麦は気持ちよく、好きである。

 

 

 

 

 

むさしのの雑木抜くれば麦青む

 

 

 

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菠薐草

2025-02-28 | 俳句・春・植物

 

 

菠薐草覆ひ外せば緑濃し

 

 

 

 

 

 

アカザ科の一・二年草。

コーカサス原産。

菠薐とはペルシャの意味。

 

 

 

 

 

 

根元の赤い在来種は江戸時代に渡来し、丸葉で根の白い西洋種は明治時代に渡来した。

現在は両者の雑種、改良種が多い。

 

 

 

菠薐草の麻婆春雨

 

 

 

葉はビタミンCや鉄分を含み、お浸し、和え物、煮物などに広く使われる。

 

 

 

 

 

 

畑の菠薐草に白い覆いがなされていたのが外されていた。

緑が濃かった。

 

 

 

菠薐草の白和え

 

 

肴とす菠薐草の白和へを

 

 

 

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犬ふぐり

2025-02-26 | 俳句・春・植物

 

 

聴きとめぬ犬ふぐりてふ女声

 

 

 

 

 

 

ゴマノハグサ科の越年草。

 

 

 

 

 

 

普通、ヨーロッパ原産の帰化植物であるオオイヌノフグリをさす。

早春、道端や野原に這うように広がって群生し、瑠璃色の花をつける。

 

 

 

 

 

 

果実の形が犬の睾丸に似ているところからこの名がある。

 

 

 

 

 

 

日のよく当たる丘を歩いていると、「犬ふぐりが咲いている」という女性の声がした。

そちらの方へ行ってみると、果たして犬ふぐりが群生していた。

 

 

 

 

 

屈めるも犬のふぐりを踏むまいぞ

 

 

 

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盆梅

2025-02-25 | 俳句・春・植物

 

 

盆梅に午後の日差しの回りきぬ

 

 

 

 

 

 

梅を盆栽仕立てに作ったものをいう。

 

 

 

 

 

 

鑑賞用に作るため、正面から見て形のよいように工夫されている。

 

 

 

 

 

 

江戸時代から始まったもので、大きさや花の色などは様々。

盆梅だけの展示会や品評会などもある。

 

 

 

 

 

 

盆梅が一列に展示されていた。

午前中は欅の陰になっていたが、午後になって日が回り、盆梅に遍く差していた。

 

 

 

 

 

盆梅の老木に花多かりき

 

 

 

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2025-02-24 | 俳句・春・植物

月影

 

 

白梅や丘より青き山並を

 

 

 

甲州最小

 

 

 

バラ科サクラ属ウメ亜属の落葉小高木。

中国原産。

日本には、古代、漢方薬(烏梅(うばい))として伝来した。

 

 

 

雪月花

 

 

 

早春、香り高い白色の五弁花をつける。

花は桜よりやや小ぶりで、八重もある。

梅といえば白梅をさす。

 

 

 

玉牡丹

 

 

 

白梅は清楚な気品があり、桜とともに古くから日本人に愛されてきた花である。

 

 

 

一重緑萼

 

 

 

丘に白梅が咲いていた。

そこからは青い山並みが望まれた。

 

 

 

新茶青

 

 

一休の禅機の話梅真白

 

 

 

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