俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

梔子の花

2017-06-30 | 俳句・夏・植物




梔子の花や杳(はる)かとなりし恋



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アカネ科の常緑低木。

庭木として植栽される。







六~七月頃、白色の一重または八重の花をつけ、強い芳香

を放つ。







梔子が芳香を放って咲いていた。

この花は昔の恋を思い出させるが、それもはるかなものと

なってしまった。






梔子の香に立ち止る散策路



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百合

2017-06-29 | 俳句・夏・植物




百合ひそと開くや朝の森の道



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ユリ科の多年草。







種類がきわめて多く、匂いの強いものが多い。







山百合、鬼百合、鹿の子百合、姫百合、鉄砲百合、カサブ

ランカなどがある。







観賞用に植えられるもののほか、切花としても利用される。







朝の森の道を行くと、百合がひっそりと咲いてた。

その可憐さに思わず佇んでいた。






追憶の如し夕日に透ける百合



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夏茱萸

2017-06-28 | 俳句・夏・植物




夏茱萸や媼操る舟降りて



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グミ科の落葉低木。

山野に自生し、庭木として植栽もされる。

実は1.5センチ前後の楕円形で、六月頃、赤く熟する。

甘酸っぱい味がする。







十二橋廻りを媼が操作するエンジン付きの舟で行ってきた。

帰ってきて川岸へ上がると、夏茱萸が生っているのに気が

ついた。






夏茱萸に夕べの兆しありにけり



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紫陽花

2017-06-27 | 俳句・夏・植物




紫陽花や雨欲しき日と水郷に



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ユキノシタ科の落葉低木。







額紫陽花を原型とする日本原産種。

梅雨時を代表する花である。




アナベル(アメリカ紫陽花)



花びらのように見える部分が萼、蘂のように見える部分が

花であるところから、「四葩」とも呼ばれる。







咲き始めは白、次第に緑、青、紫、桃色など色が変化する

ことから、「七変化」ともいう。







紫陽花がよく咲いていた。

生憎よい天気になってしまったので、ひと雨欲しいなあと

思いながら水郷にいた。






おたくさと呼ばれし四葩愛でにけり



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額の花

2017-06-26 | 俳句・夏・植物




水郷の櫓舟の往き来額の花



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ユキノシタ科の落葉低木。







伊豆諸島などに自生する。







紫陽花の原種であるが、枝先の散房花序にたくさんの小花

をつけ、周囲を萼である装飾花が取り巻く。







花色は、青紫、紫、淡紅、白などがある。







水郷の里では、櫓舟が観光客を乗せて、何槽も往き来して

いた。

そんな水辺の近くには額の花が咲いていた。






額の花四阿にゐて二三人



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