秋の朝

出勤の人らの影や秋の朝



　



秋の朝は清々しい。

さらに秋が深まると肌寒さを感じるようになる。







ビル街の最先端を行くビルにも朝日が差し、青空のもと秋

の朝の爽やかさがあった。







秋の朝は出勤や通学の人達の影が伸び、空気が澄んでい

た。






珈琲に目玉焼きつけ秋の朝



　

檸檬

昼の日を受けゐて鉢の檸檬かな



　



ミカン科の常緑低木。

インド原産。

カリフォルニアや地中海沿岸地方が主産地。

晩秋に黄熟する。

寒さに弱いが、鉢植えにして室内で越冬させることができる。







果肉は酸味が強く香気があり、料理の添え物、清涼飲料な

どに利用される。







鉢植えの檸檬が昼の日差しを受けて黄熟していた。

その明るい色が爽やかでよかった。






紅茶には檸檬ノクターンなど聴きて



　

秋薔薇

秋薔薇の夕べの色となりにけり



　



薔薇は夏の季語だが、秋涼しくなって再び咲くのを秋薔薇

という。







再び神代植物公園の薔薇園に行った。







秋薔薇は樹勢が衰えるため、花はやや小ぶりであることが

多い。







白薔薇はよい香りがしたが、ほかの色のある薔薇は香りが

なかった。







色とりどりの秋薔薇が数多く咲いていた。

日が傾き、秋薔薇も夕暮の色となっていた。






人去つて行きし夕べや秋の薔薇



　

秋晴

秋晴やガーデニングのショーありて



　



秋空が青く澄んで晴れ渡ることをいう。

「秋日和」は風のない穏やかな日差しの一日という感じが

ある。







日比谷公園に行くと、秋晴の空が広がり、穏やかな日和に

人々はベンチにくつろいでいた。







丁度、ガーデニングショーが行われていた。







草花などが庭を模したところに植えられたり、板に飾りつけ

られたりして、それを人々はゆっくりと見て回っていた。

秋晴のもと、大変気持ちよかった。






盲目のフルーティストや秋日和



　

新松子

新松子二人の巫女の拭き掃除



　



その年新しくできた松毬のことで、青松毬とも呼ばれる。




熱田神宮



早朝に熱田神宮を訪れた。

一人の男性が長い祈りを捧げていた。







巫女が二人出てきて、柵や柱を丁寧に拭いていた。







すぐ脇の松が青空を背景に新松子をいくつかつけているの

が見られた。






鰹木に光る朝日や新松子