俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春日傘

2013-04-30 | 俳句・春・人事




春日傘花壇の前に佇みぬ
 

春の日差しでも案外強い日がある。

そんなときは、女性は日焼けや暑さを防ぐために日傘をさす。

春用の日傘というものが特にあるわけではないが、淡い色彩のもの

が好まれるようである。







チューリップの花壇に若い二人連れの女性がやってきて、ひとりは

春日傘をさしていた。

何か話しながらチューリップの美しさを褒め称えているようであっ

た。



池沿ひの径を行けり春日傘



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芝桜

2013-04-29 | 俳句・春・植物




晴天のひと日なりけり芝桜


ハナシノブ科の多年草。

北アメリカ原産。石垣や花壇、鉢植えなどに植栽される。







茎は芝のように地面を這う。

四~五月頃、桜に似た小花を多数咲かせる。

花色は白、空色、淡桃、紅、藤色などがある。







明るい日差しのもと、色とりどりの芝桜が帯をなして咲いていた。







このように植えられると、その美しさにも見ごたえがあった。

どの花も明るく、また青空も一日中続いた。







芝桜歩数計まだ三千歩



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チューリップ

2013-04-28 | 俳句・春・植物




画架立てて絵を描く人らチューリップ



ユリ科の球根植物。

小アジア原産。

特にオランダで品種改良され、日本には江戸時代末期に渡来し、

明治大正期に普及した。







四~五月頃、葉の中央から茎を伸ばし、頂に大きな六弁花を開く。

花の色や形は多種多様。

新潟県、富山県で球根の栽培が盛んである。







色々な種類のチューリップが咲いていた。

こんなに多くの種類が美しく咲いているのを見るのは初めてで

あった。







素人画家と思われる人たちが何人も画架を立てて、チューリップの

ある風景を描いていた。







明るい日差しの中、春爛漫といった光景であった。







チューリップ気持ちよき日と声したり



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楓の花

2013-04-27 | 俳句・春・植物




隠棲といふこと胸に花楓


カエデ科の落葉高木の総称。

日本にはイロハカエデやイタヤカエデなどが多く自生。

観賞用に庭木や盆栽として栽培。

四~五月頃、小枝の先に暗紅色の小花を多数つける。

花には両性花と雄花だけのとがある。







楓の新葉が柔らかい薄緑で美しいので近寄って見ると、小さな花が

沢山咲いていた。

あまりに目立たないのでこの花をわざわざ見ようとする人も少ない

が、木の下でよく眺めた。

すると、ふと隠棲をしてみたいと思うようになった。







花楓ゆつくり歩くこともして



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黄水仙(2)

2013-04-26 | 俳句・春・植物


石仏の並ぶ道なり黄水仙

駒ヶ根市赤穂の光前寺へ行く道に馬頭観世音の石碑や古い石仏が立ち並んでいた。その後ろに黄水仙が群れて咲いていた。江戸時代のものと思われる石仏はかなり磨滅していて、土地の人々の古くからの信仰が偲ばれた。

道端の土手には多くの黄水仙が植えられており、山や川を背景として美しい風景を作っていた。近くの黄水仙の畑に近くの幼稚園児たちが遊びにやってきた。園児らは畑の中を走り回って楽しそうに午後のひと時を過ごしていた。都会から考えると羨ましい環境であった。


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黄水仙畑を走る園児かな



















山里にひと日遊びぬ黄水仙


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