俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

風船葛

2023-08-31 | 俳句・秋・植物

 

 

風船葛夕日眩しき川堤

 

 

 

 

 

 

ムクロジ科の蔓性多年草。

熱帯に広く分布。

日本では一年草として栽培。

 

 

 

 

 

 

七月頃、白色の小花をつける。

 

 

 

 

 

 

秋、次々と中空の風船のような若草色の蒴果をつける。

風が吹くとかろやかに揺れる。

 

 

 

 

 

 

川堤に風船葛が垂れ下がっていた。

当たる夕日が眩しかった。

 

 

 

 

 

寺の鐘撞かれ風船葛かな

 

 

 

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紅芙蓉

2023-08-30 | 俳句・秋・植物

 

 

晴れ渡る朝日に濃しや紅芙蓉

 

 

 

 

 

 

アオイ科の落葉低木。

暖地に生え、観賞用に栽培される。

 

 

 

 

 

 

初秋の頃、上部の葉腋に径約13センチの五弁花をつける。

 

 

 

 

 

 

紅芙蓉は芙蓉の中でも紅色の花を開く芙蓉をいう。

 

 

 

 

 

 

よその家の塀の上に紅芙蓉が咲いていた。

晴れ渡った空から朝日が差して、紅芙蓉が一層色濃く見えた。

 

 

 

 

 

晨(あした)より人に会ふ用紅芙蓉

 

 

 

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燕帰る

2023-08-29 | 俳句・秋・動物

 

 

畑の上を惜しむかに舞ふ帰燕かな

 

 

 

 

 

 

春に渡ってきた燕が、秋に南方へ帰ってゆくことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋に、電線や蘆原などに燕の一群が集まっているのを見かける。

これは、南方へ帰る準備なのである。

 

 

 

 

 

 

「燕帰る」等はその燕を見送る気持ちを感じさせる季語である。

燕の群れがいつの間にかいなくなると、淋しく感じられる。

 

 

 

 

 

 

数羽の燕が畑の上を惜しむかのように舞っていた。

正に帰燕であった。

 

 

 

 

 

電線に胸の白さの秋燕

 

 

 

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秋の虹

2023-08-28 | 俳句・秋・天文

 

 

幼稚園の上に見つけぬ秋の虹

 

 

 

 

 

 

秋に立つ虹のことをいう。

 

 

 

 

 

 

虹は四季に見られるが、ことに夕立の後に見られるものが色鮮やかなため、夏の季語とされている。

 

 

 

 

 

 

それに比べると、秋の虹は色が淡く、はかなげである。

 

 

 

 

 

 

散歩をしていて幼稚園の前に来たとき、その上に秋の虹が出ているのを見つけた。

その美しさにわくわくした。

 

 

 

 

 

秋の虹畑に立てばまだ見えて

 

 

 

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蜻蛉

2023-08-27 | 俳句・秋・動物

 

 

夕暮の川を離れぬ蜻蛉かな

 

 

 

 

 

 

トンボ目の昆虫の総称。

大きな複眼の頭部と左右二組計四枚の網模様の翅のつく細長い胴、腹部を持つ昆虫。

 

 

 

 

 

 

夏から秋遅くまで様々な種類が見られる。

 

 

 

 

 

 

成虫、幼虫ともに肉食で他の昆虫を捕食する。

日本の古称「あきつしま」は蜻蛉の古名「あきつ」に因む。

 

 

 

 

 

 

夕方の川には蜻蛉が沢山群れをなして飛んでいた。

そして、川から離れる様子はなかった。

 

 

 

 

 

我が回りまはる蜻蛉や畑道

 

 

 

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