俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

片蔭

2024-08-05 | 俳句・夏・天文

 

 

片陰に入りてメールを読みにけり

 

 

 

 

 

 

真夏の炎天下の、建物や塀に沿って道の片側にくっきりとできる日陰をいう。

 

 

 

 

 

 

人々は強い直射日光を避けて片蔭を選んで歩き、しばらく佇んで汗を拭いたりする。

片蔭は建造物、とりわけ道路沿いの家並や塀の片側に続く濃い日陰を指し、「緑蔭」「木下闇」などの樹木の陰とは区別して詠われる。

 

 

 

 

 

 

歩いていると、スマホにメールが送られてきた。

そこで、片蔭に入ってメールを読んだ。

 

 

 

 

 

公園へ行く片蔭の短しや

 

 

 

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炎天

2024-08-02 | 俳句・夏・天文

 

 

炎天下動きて赤きトラクター

 

 

 

 

 

 

夏の日盛りの灼けつくような空をいう。

 

 

 

 

 

 

暑さで鳥も飛ばず、炎天下の地上は人通りまで減ってしまう。

 

 

 

 

 

 

燃えるような太陽が照りつけ、やりきれない暑さとなる

 

 

 

 

 

 

炎天下であったが、畑では真っ赤なトラクターが動いていた。

 

 

 

 

 

炎天を歩く覚悟といふがあり

 

 

 

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雲の峰

2024-08-01 | 俳句・夏・天文

 

 

ヘルメット被り自転車雲の峰

 

 

 

 

 

 

俗に入道雲といわれる積乱雲のことを、山に譬えていう。

夏の雲の中でも代表的なもので、日差しを受けて白く輝く。

 

 

 

 

 

 

各地で愛称をつけて呼ばれ、「坂東太郎」「丹波太郎」「信濃太郎」「「石見太郎」「安達太郎」などと称えられる。

 

 

 

 

 

 

雷光や雷鳴などをもたらす「雷雲」、積乱雲の上部が鉄鈷(かなとこ)状に水平に拡がる「鉄鈷雲」、夕立を降らせることも多いので「夕立雲」の別名もある。

 

 

 

 

 

 

努力義務のヘルメットを被って自転車を走らせていた。

すると、前方に真っ白く立ち上がった雲の峰が見られた。

 

 

 

 

 

雷雲の拡がれば風立ちにけり

 

 

 

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夕立

2024-07-31 | 俳句・夏・天文

 

 

図らずも大夕立となりにけり

 

 

 

 

 

 

夏の夕方に降る局地的な激しい雨をいう。

 

 

 

 

 

 

空が曇ってきたかと思うと、急に大粒の雨が激しく地面を叩きつける。

雷鳴を伴うことも多い。

また、洪水を起し、川が氾濫することもある。

 

 

 

 

 

 

普通は一時間程度で上がり、その後は涼気を感じさせる。

 

 

 

 

 

 

今日は天気予報のアプリを二・三見ると、曇りで、一時的に弱い雨が降る予報であった。

そのため、傘を持たずに二時間程度の散策に出たが、帰るころ大粒の雨がぽつぽつと降り出した。

少しすると急に地面を叩きつけるような夕立となった。

帽子は被っていたが、文字どおりの濡れ鼠となった。

スマホで雨の様子を撮り続けたが、雷鳴が聞え、だんだん近づいてきた。

そこでスマホはポケットにしまったが、その後がどんどんひどくなった。

直ぐ近くで光り、雷鳴がバリバリと炸裂した。

道は十~二十センチの深さの川となり、雷に囲まれ、ほとんど死ぬかと思った。

こんなことは思ってもみなかった大夕立となってしまった。

 

 

 

 

 

夕立に傘なき腕(かひな)痛かりき

 

 

 

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梅雨晴

2024-06-29 | 俳句・夏・天文

 

 

新築の家並びをり梅雨晴間

 

 

 

 

 

 

梅雨の最中に晴れ上がることをいう。

梅雨晴間ともいう。

 

 

 

 

 

 

梅雨晴は梅雨が明けた直後に晴天や梅雨明けの意味にも使う。

 

 

 

 

 

 

五月晴も梅雨晴のことで、新暦五月の晴天ではない。

 

 

 

 

 

 

久しぶりに晴れて梅雨晴となった。

歩くと、新築の家ができていて、何棟も並んでいた。

 

 

 

 

 

梅雨晴や人出の多き川堤

 

 

 

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