俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2022-12-31 | 俳句・冬・時候

 

 

大年の日向選びて歩きけり

 

 

 

 

 

 

一年の最後の日、十二月末日をいう。

 

 

 

 

 

 

陰暦では十二月三十日、陽暦では十二月三十一日に当たる。

晦日もつごもりも月の末日の意で、一年の終わりであるため、大の字を添えて大晦日、大つごもりという。

 

 

 

 

 

 

日が暮れると社寺では篝火を焚いて初詣の準備をととのえる。

 

 

 

 

 

 

大晦日も散策に出た。

その際、日向を選んで歩いた。

 

 

 

 

 

夕日色に川染まりけり大晦日

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小晦日

2022-12-30 | 俳句・冬・時候

 

 

畑に立つ白き煙や小晦日

 

 

 

 

 

 

大晦日の前日をいう。

 

 

 

 

 

 

新暦では十二月三十日、旧暦であれば十二月二十九日に当たる。

 

 

 

 

 

 

大晦日を前にして、今年もあと一日になったか、といった歳晩の思いが濃くなる。

 

 

 

 

 

 

小晦日の今日、畑では一年の締めくくりとして、畑屑を焼く白い煙が立ち上っていた。

 

 

 

 

 

夕月とともに帰りぬ小晦日

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

侘助

2022-12-29 | 俳句・冬・植物

 

 

侘助や校庭既に子らをらず

 

 

 

 

 

 

ツバキ科の常緑高木。

唐椿の園芸種。

 

 

 

 

 

 

花は小振りで一重咲き、半開状に開く。

白侘助、紅侘助、有楽椿などの種類がある。

 

 

 

 

 

 

千利休と同時代の茶人佗助が好んだところからこの名がある。

 

 

 

 

 

 

小学校の垣根に侘助が咲いていた。

夕方となり、校庭には既に児童らの姿はなかった。

 

 

 

 

 

侘助やむかし茶席に招かれて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬茜

2022-12-28 | 俳句・冬・天文

 

 

冬茜亡母(はは)の呼ぶ声遥かにし

 

 

 

 

 

 

冬の夕暮の茜色に染まった空をいう。

 

 

 

 

 

 

冬の夕焼は短く淡い。

それを葉を落とした木々の間に眺めるのも、冬らしい情趣である。

 

 

 

 

 

 

寒さの中で見る冬茜は、郷愁を誘うものがある。

 

 

 

 

 

 

散策の帰り道の夕空が冬茜となっていた。

それを眺めていると、遠くから亡くなった母が呼ぶような声が聞えた。

 

 

 

 

 

富士やはり雄々しかりけり冬茜

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白菜

2022-12-27 | 俳句・冬・植物

 

 

バンダナの如白菜の括られて

 

 

 

 

 

 

アブラナ科の一、二年生葉菜。

中国北部原産。

 

 

 

 

 

 

食用として栽培される。

結球型、不結球型があり、日本では明治以降に結球品種が普及した。

 

 

 

 

 

 

漬物のほか、鍋や煮物にも利用される。

 

 

 

 

 

 

畑の白菜が括られていた。

その様はバンダナのようであった。

 

 

 

 

 

ざくと切る白菜漬や夜のしじま

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする