俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋晴

2015-10-31 | 俳句・秋・天文




秋晴や山里の家新しく



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秋の空が澄んで高々と晴れ渡ること。







「秋晴」は澄んだ紺碧の空のイメージがあるが、「秋日和」は風の

ない明るい日差しの中、穏やかにすぎていく一日という感じがあ

る。







歴史ある大和の山里を歩いていると、結構新しい家が建ってい

た。

秋晴のもと、山の緑が美しく、羨ましいような環境であった。






濠多き集落にきて秋日和



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藁塚

2015-10-30 | 俳句・秋・植物




藁塚の子供の丈に並びをり



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刈り入れの終わった田に円筒形に積み上げた藁束のこと。

地方により形や大きさはさまざま。







奈良では稲架はほとんど見られず、刈田には藁塚が見られた。

子供の背丈ほどのものが一列に並べられて、懐かしい田園風景

となっていた。






藁塚の倒れてゐしは一事件



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十月桜

2015-10-29 | 俳句・秋・植物




田に煙上り十月桜かな



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バラ科落葉小高木。

マメザクラとエドヒガンとの種間交雑種。

十月頃咲き始め、冬の間も少しずつ咲き、四月上旬に多く咲く。

花は白色または淡紅色で小さな一重咲き。

別名、「四季桜」ともいう。







歳時記に載っているのを見たことはないが、句会でも「十月桜」と

季語として詠まれることが多いので、試しに詠んでみた。







坂の上からは遠くで籾殻を焼く煙が眺められた。

道の脇には、十月桜が小さな花を沢山つけていた。






大和なる十月桜愛でにけり



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2015-10-28 | 俳句・秋・植物




古墳めく大和の小山稲の秋



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イネ科の一年草。

熱帯アジア原産。

季語の「稲」は、実った穂が垂れ黄金色に輝く秋の稲をいう。







山の辺の道を歩いていると、古墳のような小山があった。

その前に広がる稲田は黄色く染まり、正に稲の秋であった。






三輪山の見えて来りし稲穂かな







藁葺の社拝して稲の波



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溝蕎麦

2015-10-27 | 俳句・秋・植物




溝蕎麦の流れ古道に沿ひゐたり



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タデ科の一年草。

山野の湿地や水辺などに群生する。

八~十月頃、枝先に淡紅や白の十~二十個の小花を群がりつ

ける。







山の辺の道に沿って小流れがあり、そこに溝蕎麦が咲いていた。

白ばかりであったが、自然が生きている感じがした。






溝蕎麦や行き合ふ人に会釈して



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