半時の小雨の止みぬ松の花
マツ科の常緑高木。
雌雄同株。
四~五月頃、新芽の先端に二、三個の雌花がつき、その下に薄茶色の雄花が密生する。
風媒花で、雄花は多量の花粉を飛ばし、雌花は秋に松笠となる。
一時間ほど小雨が降ったが、それも止んだ。
松の花が今にも花粉を飛ばそうとしていた。
曲り道多き緑道松の花
半時の小雨の止みぬ松の花
マツ科の常緑高木。
雌雄同株。
四~五月頃、新芽の先端に二、三個の雌花がつき、その下に薄茶色の雄花が密生する。
風媒花で、雄花は多量の花粉を飛ばし、雌花は秋に松笠となる。
一時間ほど小雨が降ったが、それも止んだ。
松の花が今にも花粉を飛ばそうとしていた。
曲り道多き緑道松の花
端正に媼咲かせてチューリップ
ユリ科の球根植物。
小アジア原産。
西欧、特にオランダで品種改良され、日本には江戸時代後期に渡来した。
四月頃、地下の鱗茎から三〇~五〇センチほどの茎を伸ばし、頂に六弁の釣鐘型の花をつける。
花の色は赤、白、黄、桃、黒紫や絞りなど多彩。
八重咲き、フリル状、枝咲きなどがある。
庭の花々を媼が端正に育てていた。
チューリップもその一つで、綺麗に咲いていた。
チューリップ川沿ひの道灯しをり
芝桜川の夕日を眩しみて
ハナシノブ科の多年草。
北アメリカ原産。
四月頃、石垣や花壇などに、五裂する小花を株一面にびっしりとつける。
花色は、桃色のほか、白色、空色、藤色などがある。
川沿いを歩いていると芝桜が咲いていた。
開けた川の上の夕日が眩しかった。
庭手入れしてゐる人や芝桜
午後の日の回つてきたり花苺
バラ科の多年草。
種類が多く、草苺、蛇苺、オランダ苺などあるが、苺の花といえば主にオランダ苺をさすことが多い。
葉の間から花茎が伸びて、四月頃、白色五弁花をつける。
花色にはピンクや黄色のものもある。
花の後、花托が発達して果実の苺となる。
プランターに苺の花が咲いていた。
午前中は日影であったが、午後に日が回ってきた。
花いちご眺め散策始めけり
苧環やいつもの道に屈みゐて
キンポウゲ科の多年草。
高山に自生する深山苧環(日本原産)を母種とする園芸植物。
四月頃、先端に一~五個の花をうつむきにつける。
花は青紫色まれに白色の五弁花。
基部に長いけづめがある。
西洋苧環には紅、ピンク、紅紫、黄、白などの種類がある。
花の姿が紡ぎ糸を巻く苧環に似ているところからこの名がある。
いつも散歩する道の家の前に、今まではなかった苧環が咲いていた。
屈んで少し眺めた。
をだまきの雨に濡るるも佳かりけり