楊梅を見るが楽しみ川堤
ヤマモモ科の常緑高木。
暖地に自生する。
雌雄異株。
四月頃花が咲き、六月頃実が暗紅紫色に熟す。
直径一~二センチの球形で、甘酸っぱい。
実は生食のほか、ジャムや果実酒に利用される。
川堤を歩いていると、楊梅が生っていた。
その後、ここを通るたび、色づくのを見るのが楽しみになった。
楊梅の鈴生りどれも届かざる
楊梅を見るが楽しみ川堤
ヤマモモ科の常緑高木。
暖地に自生する。
雌雄異株。
四月頃花が咲き、六月頃実が暗紅紫色に熟す。
直径一~二センチの球形で、甘酸っぱい。
実は生食のほか、ジャムや果実酒に利用される。
川堤を歩いていると、楊梅が生っていた。
その後、ここを通るたび、色づくのを見るのが楽しみになった。
楊梅の鈴生りどれも届かざる
木洩れ日の花合歓に差す夕べかな
マメ科の落葉高木。
川原や里近くに自生する。
六~七月頃、夕暮近く、淡紅色の長い雄蕊の花をつけ、紅刷毛のようで美しい。
葉は非常に多数の小葉からなり、この小葉が閉じて眠るので、この名がある。
合歓の花が咲いていた。
木の間から夕日が差して合歓の花にあたり、鮮やかな色になった。
学生の帰る堤や合歓の花
若竹の一気に高し風受けて
その年に生え出た竹をいう。
「今年竹」ともいう。
皮を脱いだ筍はたちまち成長して、青い幹を伸ばし、緑色の若葉を広げる。
若竹のみずみずしい緑は、竹林の中でもすぐにそれと分かるほどである。
若竹が生えたと思ったら、あっという間に高いところまで成長した。
そして、早くも風を受けて揺れていた。
坂道を下る自転車今年竹
南天の花用水の水豊か
メギ科の常緑低木。
インドおよび中国原産。
暖地に自生し、また難を転ずる、火災を避けるといわれる縁起のよい木として庭に植えられる。
六月頃、白い六弁花を円錐状につける。
冬に熟す赤い実は、正月飾りとして用いられる。
用水には水が豊かに流れていた。
その用水沿いに南天の花が満開になっていた。
花南天わが道を行くほかはなし
バス停の傍の木苺熟れてをり
バラ科の落葉低木。
山野に自生する。
紅葉苺、梶苺、深山苺など多くの種類がある。
四月頃小さな白い五弁花をつけ、五~六月頃、黄色または紅色に熟す。
そのまま食することもあるが、ジャムや苺酒にすることもある。
バス停のすぐ傍に木苺の実が生っていた。
実は赤く熟れていた。
木苺を食めば少年なりし頃