俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋入日

2024-11-04 | 俳句・秋・天文

 

 

恙なくけふも歩きて秋入日

 

 

 

 

 

 

秋の太陽が沈むことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋も深くなると、太陽は次第に南下し、日差しも衰え、目に見えて日暮れが早くなる。

 

 

 

 

 

 

だが、秋の入日は眩しく美しいものである。

 

 

 

 

 

 

無事に今日も歩いて秋の入日を眺めたことである。

 

 

 

 

 

西方の戦のことや秋没日

 

 

 

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秋の雲

2024-11-03 | 俳句・秋・天文

 

 

川にきて視野広がりぬ秋の雲

 

 

 

 

 

 

秋の雲は爽やかに澄み渡った青い空を流れてゆく。

 

 

 

 

 

 

春の雲のようなのどかさや、夏の雲のような激しい変化はなく、からりと明るい雲でもある。

 

 

 

 

 

 

秋の雲には鰯雲や鯖雲などの巻積雲も含まれるが、その他の秋の雲も趣がある。

 

 

 

 

 

 

歩くために川沿いにやってきた。

すると空が広がり、視野が広くなった。

空には秋の雲が流れていた。

 

 

 

 

 

秋雲やいつも農夫のひとりにて

 

 

 

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秋の夕焼

2024-11-02 | 俳句・秋・天文

 

 

秋夕焼見知らぬ人と見てゐたり

 

 

 

 

 

 

夕焼は夏の季語。

夏には夕焼が最も鮮やかで大きいからという。

 

 

 

 

 

 

立秋以後も壮大な夕焼を見ることはあるが、秋も終わりに近づけば、色が淡くなる。

 

 

 

 

 

 

海、川、湖などを染める秋の夕焼は、過ぎ行く秋の情趣が濃い。

俳句では秋夕焼を「あきゆやけ」と読むことが多い。

 

 

 

 

 

 

散策をしていると夕焼が見られた。

眺めていると、見知らぬ年配の女性が「夕焼けがきれいですね」と声をかけてきた。

「きれいですね」と言って眺めていた。

 

 

 

 

 

川上も川下も秋夕焼かな

 

 

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釣瓶落し

2024-10-31 | 俳句・秋・天文

 

 

畑中を歩きて釣瓶落しかな

 

 

 

 

 

 

秋の日があっという間に暮れてしまうことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋の落日を井戸に落ちていく釣瓶にたとえたものである。

 

 

 

 

 

 

「秋の日は釣瓶落し」といわれる。

「釣瓶落し」だけでも秋の季語として通じるだろうとした山本健吉の説に賛同してできた季語という。

 

 

 

 

 

 

畑の中の道を歩いていると、あっという間に日が暮れてしまった。

 

 

 

 

 

足早に釣瓶落しの坂道を

 

 

 

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後の月

2024-10-15 | 俳句・秋・天文

 

 

この度は土星を寄せて後の月

 

 

 

 

 

 

陰暦九月十三日の夜の月をいう。

また、その夜を十三夜という。

 

 

 

 

 

 

中秋の名月とともに二夜の月といって月見をする。

だが、秋も深まっており、十五夜の華やかさはないが、むしろそこを楽しむ。

 

 

 

 

 

 

枝豆や栗などを供えて祀るので、「豆名月」「栗名月」などとも呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

今夜の月は後の月。

今回は土星を近くに寄せていた。

 

 

 

 

 

チェロ聴いてひとりの時を十三夜

 

 

 

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