俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

日向ぼこ

2018-11-30 | 俳句・冬・人事




本を手にうとうととして日向ぼこ




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日の当たる所に出て暖まることをいう。







日の短い冬は、日当たりの良い縁側や公園のベンチなどに

出て暖をとり、日光浴をする。







僅かな日に温まろうとして昼を過ごすのは、至福のひと時で

ある。







日向ぼこをしながら本を読んでいると、ついうとうととしてくる。

それもまた日向ぼこの醍醐味である。






日向ぼこ鳥語に耳を傾けて




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落葉

2018-11-29 | 俳句・冬・植物




四阿の屋根に落葉や音のして




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落葉樹は冬の間に葉を落とし尽くすが、その散り敷いた葉の

ことをいう。







木から離れて地上に落ちるまでのものも、地上に落ちている

ものもすべて落葉という。







地上の落葉を見ると、様々な木の種類を知ることができるの

で、桜落葉、朴落葉、柿落葉などということもある。







「落葉風」は落葉を誘う風、「落葉雨」は落葉の降るさまを雨

にたとえたもの。







四阿の屋根に落葉が降っていた。

幽かな音を立てながら。






夕暮の木洩れ日大き落葉かな




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冬の雲

2018-11-28 | 俳句・冬・天文




塔の上を覆つてきたり冬の雲




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冬空を一面に覆う雲をいう。







「凄雲」は寒くすさまじい雲の意。







「凍雲」は凍てついたように動かない雲のこと。







晴天の日にはさまざまな形の雲が見られるが、入日に照ら

された雲なども寒々しい。







塔が建っていた。

その上を冬の雲が覆ってきた。







冬雲の裂け目のスポットライトかな




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紅葉散る

2018-11-27 | 俳句・冬・植物




小流れに溜つてゐたり散紅葉




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野山を彩った紅葉も冬になると散るいっぽうである。







盛りを過ぎた紅葉の葉が風雨にさらされて散る情景が詠ま

れる。







風に舞う紅葉、渓流を流れて行く紅葉、庭に散り敷かれた

紅葉などもまた美しい。







池にそそぐ小流に紅葉が散って溜っていた。

そこに、儚さと美しさがあった。






紅葉散る散策の歩をとどむれば




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2018-11-26 | 俳句・冬・動物




夕暮の鴨のひと鳴きありにけり




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カモ目カモ科のうち、ハクチョウ類、ガン類、アイサ類を除い

たものの総称。







北方から渡って来る鴨には、海に棲むものと淡水に棲むもの

に大別される。








真鴨、小鴨、葭鴨、尾長顔、嘴広鴨などは河川や湖沼で、

鈴鴨、黒鴨などは海上、港湾などで見られる。







秋、雁と同じ頃飛来し、春に北方に帰る。







夕暮時に鴨が池に群れていた。

その中の一羽が突然、ピーと鳴いた。






橋の下通つてゆきぬ番ひ鴨




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