俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋めく

2013-08-31 | 俳句・秋・時候




秋めくや一輌電車待ちに待ち



風物のたたずまいがどことなく秋らしくなること。







残暑のなかにも感じられる秋の気配で、主観的なもの。







長良川鉄道のみなみ子宝温泉駅から郡上八幡駅まで長良川の景

色を見ながら電車に乗った。

電車は一輌電車で、駅で待っていると空気がどことなく秋めいた感

じがした。




郡上八幡城



秋めくや町に山城仰がれて




金山巨石群のうちの岩屋岩蔭遺跡巨石群


風ありて金山巨石秋めけり



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落鮎

2013-08-30 | 俳句・秋・動物




落鮎の確と腹見せ焼かれけり



夏、上流で成長した鮎は、初秋、産卵のために川を下ってくる。

これを「落鮎」「下り鮎」という。

産卵期の鮎は腹が鉄錆色になる。

これを「錆鮎」「渋鮎」という。







郡上八幡の風情ある町中を歩いていると、店先に落鮎が数匹腹を

見せて焼かれていた。

おいしそうなので、立ち止まってしまった。






同じ方向きて落鮎釣の黙(もだ)



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秋の水

2013-08-29 | 俳句・秋・地理




宗祇水秋の水とはなりにけり



秋の水はさらさらと澄み渡っている。

そのため、川底の石までくっきりと見えるようになる。






郡上八幡の宗祇水を訪ねた。

室町時代末期の連歌師飯尾宗祇がこの泉のほとりに草庵を結び、

この清水を愛用していたために宗祇水と名付けられたという。

全国名水百選の一つ。

その宗祇水も冷たく澄んで、秋の水となっていた。






秋水に手を入れて身を清めむか



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青瓢

2013-08-28 | 俳句・秋・植物




妻籠なる手打蕎麦屋の瓢かな



ウリ科の蔓性一年草。

棚などに絡み、初秋、瓢箪形の青い実を垂らす。







成熟した実の中の果肉を取って中空とし、乾燥させると瓢箪にな

る。

酒や水の容器として利用した。







妻籠宿の手打蕎麦屋の暖簾の前に青瓢がいくつか垂れ下がってい

た。

めったに見られないが、懐かしい風景であった。






青瓢二つ垂るるは夫婦とも



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風船葛

2013-08-27 | 俳句・秋・植物




さ緑の宿場の風船葛かな



ムクロジ科の多年生蔓草。

熱帯アメリカ原産。

細長い茎を自由に伸ばし、巻きひげの先を絡ませて育つ。







夏から秋にかけて長い花柄の先に数個の白く小さな花をつけ、風船

状の果実をつける。







妻籠宿を歩いていて軒先に風船葛のある家を見つけた。

網に絡んでいた風船葛は若草色で軽そうだった。






風あらば風船葛楽しかろ



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