俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

莢蒾(がまずみ)の花

2016-05-26 | 俳句・夏・植物




莢蒾の花木洩れ日にちらちらす



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スイカズラ科の落葉低木。

山野に自生し、庭木に植栽もされる。

五月頃、枝端に散房状の花序を開く。

花序は多数の小さな白花から成る。

秋に実が真っ赤に熟す。







莢蒾の白い花が円形に咲いていた。

林の中に咲いているので、木洩れ日が花に洩れ、風が吹く

たびちらちらとしていた。






一世とは何莢蒾の花に立ち



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若楓

2016-05-25 | 俳句・夏・植物




若楓千の励ましより胸に



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楓はカエデ科の落葉高木。

若葉の楓を略したもの。

「楓若葉」「青楓」と用いることもある。







カエデは万葉時代は葉の形から「蛙手(かえるで)」と呼ば

れ、歌にも詠まれてきたが、それが変化してカエデとなった

ものという。







若楓の葉に日が透けて淡い薄緑に輝いていた。

その萌え出るような生命力を見ていると、どんな励ましより

も胸に迫るものがあった。






ジョギングの二人三人若楓



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忍冬の花

2016-05-24 | 俳句・夏・植物




忍冬の花城跡の裾にして



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スイカズラ科の蔓性常緑低木。

山野、道端、藪などに自生する。







五~六月頃、葉腋に芳香のある筒形の合弁花を二個ずつ

開く。

花色は初めは白色だが、数日後に黄色に変わる。

この二つの色の花が並ぶところから、「金銀花」とも呼ばれ

る。







深大寺城跡の裾に当たるところに忍冬が咲いていた。

白色もあり、すでに黄色になった花もあった。






すひかづら日の翳りきし池の径



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柿の花

2016-05-23 | 俳句・夏・植物




柿の花見上げてをれば人寄り来



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カキノキ科の落葉高木。

日本には奈良時代に中国から渡来したとされる。

日本の代表的な果実で、本州、四国、九州などで広く栽培

され、野生のものもある。

五~六月頃、新しい枝の葉腋に淡黄色の壺形の合弁花を

つける。

雌雄同株。







大きな柿の木があり、見上げると小さな花をつけていた。

見上げていると、通りかかった人々も見上げて、「柿の花が

咲いているわ。私も写真を撮ろう。」と言ってデジカメを向け

ていた。






ひと知れず逝きしと訃報柿の花



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夏の月

2016-05-22 | 俳句・夏・天文




休日の遊びの帰り夏の月



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「月」は秋の季語だが、暑い夜に青白く輝く夏の月は涼しげ

である。

「月涼し」と使うこともある。

日曜日に遊んだ帰りに夏の満月が出ていた。

冬の月とは違い、親しく感じた。






立話してゐるふたり夏の月



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