吉本明、87歳。
亡くなった歳は母と同じ。
皮膚が薄くなり、血の気もなくなっていく。
こうして肉体は機能停止するのか。
高校の時、
先生の家で吉本明詩集を初めて手にした。
次の詩が胸にすっと入ってきて
吉本明というと、
私はいつもこのフレーズを浮かべた。
ず~っと、ず~っと前、大学に来て講演をしてくれた。
「男たちは、もうとっくにくたびれてるんだ。」
と言ってはったなあ。
最近は「ヨブ記を読む」という講演の声を聞いた。
思索することの自由な清々しさ。
ばななさんの親バカ父さん。
まだ覚えているよ。
「とおくまで行くんだ ぼくらの好きな人々よ」
胸のあいだからは 涙のかわりに
バラ色の私鉄の切符が くちゃくちゃになってあらわれ
ぼくらはぼくらに または少女にそれを見せて
とほくまで行くんだ、と告げるのである
とほくまで行くんだ ぼくらの好きな人々よ ...
亡くなった歳は母と同じ。
皮膚が薄くなり、血の気もなくなっていく。
こうして肉体は機能停止するのか。
高校の時、
先生の家で吉本明詩集を初めて手にした。
次の詩が胸にすっと入ってきて
吉本明というと、
私はいつもこのフレーズを浮かべた。
ず~っと、ず~っと前、大学に来て講演をしてくれた。
「男たちは、もうとっくにくたびれてるんだ。」
と言ってはったなあ。
最近は「ヨブ記を読む」という講演の声を聞いた。
思索することの自由な清々しさ。
ばななさんの親バカ父さん。
まだ覚えているよ。
「とおくまで行くんだ ぼくらの好きな人々よ」
胸のあいだからは 涙のかわりに
バラ色の私鉄の切符が くちゃくちゃになってあらわれ
ぼくらはぼくらに または少女にそれを見せて
とほくまで行くんだ、と告げるのである
とほくまで行くんだ ぼくらの好きな人々よ ...