毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国式作文」  2012年3月30日(金) No.321

2012-03-30 18:39:45 | 中国事情
午前の授業後、昼ごはんを3年生の洪さん、竜さんと第二食堂で食べた。
今日も雨。
食堂の床が滑るったらない。
靴の裏に神経をそそぎ、ゆっくり踏みしめて転ばないように歩く。
雨降りの日は、いつもいつも(なぜ床をこんなツルツルの大理石にするのか)とブツブツ思う。
新しい建築物もこうなんだろうか。
使う者が滑って転んで骨折しないようにすべらない床にすることがなぜできないのか。
ワタシャどうしても理解できない。

午後、資料室で2年生のスピーチ原稿を添削した。
驚いたことに、せっかく私が添削したのを
中国人の担任がまた修正して、
良くなるのならいいのだが、明らかに後退させている。
話し言葉はかなり不自然だし、
内容が、呆れるほど凡庸になっている。
「この前の文の方がいいのに、なぜこんなふうに書き直したんですか。」
と聞くと、学生たちは担任の先生の名前を言う。

内容が凡庸でつまらなくなっている、と私が指摘すると、
「先生、中国で作文とは、『範文』(=模範文)というのをまず写します。
そうやってワンパターン練習をして、範文にできるだけ似ているのが、いい作文なんです。」
と学生が答えたので、私はようやく、ついに、ファイナリー、
この間の私の鬱々としたマンネリ気分の原因が分かったのだった。
(なんだよ、自分のせいかと思ったら、中国式作文法のためだったのか)

なんか変だと思っていたのだ。
となると、スピーチコンテストの審査基準も
日本人と中国人では、真逆のように異なるはずだ。
来週4月6日の結果は、ちょっと心配になってきたなあ。
日本人審査員は私1人、あとの4人は皆中国人だ・・・。
コメント
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