毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「花々に背中押されて花見会」No.1913

2017-04-06 19:26:38 | 中国事情

今日午後、キャンパスの庭園で2年生が花見会をしました。

先週から気温は15℃~22℃の暖かさで推移しています。

樹々の花がどんどん咲くわ、パラパラ散っていくわを

手をこまねいて見ているわけにはいきません。

花見するなら今週しかない!と2年生に呼びかけて開催したものです。

クラスの自主活動として取り組むように言ったのですが、

ふたを開けてみれば、

他の先生と授業変更の交渉をしていなかったり、

他学年に連絡していなかったりと、していないことばかりで、

私は自主活動とは何かをこんこんと係に説明する羽目になりました。

日時の設定、各種準備、関係者への連絡、参加呼びかけ、

全部学生が自分たちでするものなのだと言うと、

「そんなことを学生が勝手にしては、先生に叱られる可能性が大です。

何でも先生に命令されてからやるのが自分の経験した学校教育でした。

自分たちで計画準備を全部任されたことは一度もありません」と。

この消極的姿勢は前任校の江財大でもほぼ同じでしたので、

中国の小中高校での自主活動教育は、

未だほとんど為されていないことが分かりました。

しかし、決して実行力がないわけではありません。

学生たちは学校の先生に「忖度」してきただけで、

(「忖度」は中国こそ本場です。人民は生き延びなければなりませんから)

「大丈夫、ここは自分たちが自分たちの考えを実現できる場所なんだよ」

と安心させると、どれほどの力を発揮できるか分からないほどのものを

一人ひとりの学生は内に秘めていると、私は睨んでいます。

 

今日、彼女たちは浴衣を自分たちで着てきました。

私は宿舎で巻きずしを作り、直接庭園に行ったので一切手伝っていません。

しかし、これは……(;^_^A 裾がスカートのようになっています。

来たる5月には、大阪から友人たち着付け教室の講師団が来てくれます。

この写真を見たら、さぞ、やりがいを感じることでしょう。

 

お寿司、お菓子、果物、薬で有名な禹州の薬味(くすりあじ)のコーラなどで

ルンルン気分に。

大学お仕着せの「日本語愛好者協会」のメンバーである他学部の学生も

数名参加していました。

今日、彼らが確実に覚えた単語は「カッコー」です。

(「静かな湖畔」を後追い遊びで歌ったので)(⌒∇⌒) 

 


食べたり飲んだりした後は、歌のコーナーです。

印刷した歌詞カードを見ているのは一組だけで、

後は全員携帯で歌詞確認をしています。

「少年時代」、「日曜日よりの使者」、「おじいさんの古時計」、「勇気100%」、「静かな湖畔」、「森のくまさん」。

これが2年生になってから覚えた歌。

「君をのせて」、「シャローム」、「ドラえもん」、「一休さん」、「カエルの歌」

が一年生の時。

皆、実にによく覚えていました。嬉しかったですね。


携帯を見ながら歌っています。 

歌詞のみならず、あらゆることが携帯でできるのが今の中国です。

 

自然な態度で木に上着をかける人々(;^_^A

 

 

戦後すぐの買い出しを想起しませんかね。

 

 

今日の花見会で、以前自分が日本の学校で働いていた時、

よく外で授業をしていたことをおもいだしました。

(春は外にかぎるなあ。いつか日本語会話の授業を外でしよう)

と思ったひと時でした。

コメント
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