歴史的な米朝首脳会談が開催された会場は、第2次世界大戦中に日本軍の捕虜収容所があり、
「背後から忍び寄る死の島」と呼ばれたシンガポールのリゾート地。
昨年7月撮影(2018年 ロイター/Darren Whiteside)
金正恩・トランプが12日に会談したこの島は
現在、「平和・平穏・満足」を意味する「セントーサ」と呼ばれるそうですが、
1970年ごろまでは「死の島」(背後から忍び寄る死の島)という不気味な名前だったと。
しかも、日本人としては(またか!)とガックリくるんですけど、
シンガポールは1942年、日本軍がイギリスから奪って占領し、
抗日華僑の粛清という名目で、
「シンガポール華僑粛清事件」を引き起こしたところなんですね。
既にそこに定住していた華僑を
「シンガポールの人口を半分ぐらいに減らすつもりでやれ!」と
軍参謀辻政信(悪名高い軍人なのに戦後のうのうと国会議員になった!)
から命令され、抗日の人物かどうかも特定できないのに、
とにかく何千人~何万人も大虐殺してしまったというのです。
鬼畜米英ならぬ鬼畜日本だったんですね。
しかし、加害の歴史をひとっつも教わらないために、
私は今日まで「第二の南京大虐殺」がシンガポールであったことを
知りませんでした……。
米朝会談がここでなければ、ずっと知らないままスルーしてしまったと思います。
ドイツとここが決定的に違います。
日本の戦後教育、明らかにダメでしたね。
しかし、そのホロコーストの際、
何千人もの華僑の命を救った篠崎護(しのざき まもる)という日本人もいて
シンガポールでは、歴史の教科書に記載されているそうです。
杉原千畝さんはナチスドイツから多くのユダヤ人の命を救った人として
日本で有名ですが、
この篠崎護さんは、日本軍から華僑の命を救った人として、
日本で有名?・・・いや、全然ですよね。
日本政府がこの「第二の南京大虐殺」を意図的に伏せているんですね。
だから、なさけないんですよ、日本て国は!
篠崎護 杉原千畝
辻政信