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TWITTER/XXXISYK19 sayakaさんがTwitterに投稿した写真 -ハフポストより
「目玉焼きの写真が暗示する”日本の学校教育”
製作した学生が込めたおもい」というハフポストの記事を読み、
(なるほど~)と(でもね~)の二つの気持ちが交錯しました。
記事に次のような紹介があります。
【九州産業大学4年生で、グラフィックデザインを専攻しているsayakaさんが
4月14日にツイッターに投稿した。
写真内には以下のようなメッセージが書かれている。
同じ服を着せ、同じ考え方、同じ答えを求める。
「普通」になるために切り捨てられていく個性。
まず第一に「静かにする」ことを教える日本の教育。
子供の将来のためという大人のエゴ。
本当に子供たちに必要なのは自らの意思で選択できる力とそれができる環境ではないだろうか。
作品を制作したsayakaさんが18日、ハフポスト日本版の取材に答えた。
「本来、目玉焼きは同じ形になる事はない料理」とした上で、日本の学校教育は「一人一人生まれ持っている個性や考え方を『普通』という形に切り整えていくという現状がある」と作品に込めた思いを語った。】
(全文は一番下に記載したサイトでご覧になってください)。
冒頭の写真と言い、sayakaさんの言葉と言い、
まさにその通りだと思います。
「箱の中の規格品たれ」と自らを律する(笑)日本社会の風潮を
学校教育も当然のように反映しています。
私も自分自身が規格品からちょっぴりはみ出ているのを感じつつ、
日本の学校で25年間も教師を続けていたのは驚きです。
ある日、ある同僚がこどもの失敗を叱った際の言葉、
「それ、先生がやっていいと言いましたか!」
は衝撃的で、(おお、この先生は神様か!)と目を丸くしたものです。
・自分の頭でものを考えるな。
・自分の判断で行動するな。
・ひたすら上(権威ある者)からの指示を待て。
・ただ、ただ、上(権威ある者)に従え。
こうしたメッセージが子どもに伝わらないはずはありません。
この発想は江戸時代の武士の心得を説いた『葉隠』に底流していると
私は考えます。
〈武士はいちいち自分で理屈を考えず、
いつでも主人のために死ぬ準備だけを整え、
何事にも執着せずサッパリとした生活を旨とすべし〉
みたいな。いかがでしょう。
これは民主主義(一人ひとりが主役)の考えと
真っ向から対立するものです。
しかし、どっこい戦後の社会と学校教育を担う庶民の中には
江戸時代の上意下達思想からはみ出しちゃった人も多かったんでした。
個人を大切にする民主主義教育がかなりの影響力を発揮したからです。
そして、その力がまだ子どもたちに脈々と影響を与えつつあるのを
sayakaさんの写真と言葉は示していると私は感じます。
今、戦後の民主主義教育は、
政府側の人々によって非常に激しいバッシングを受けています。
しかし、その中でもこんな写真を発表する学生が育っていることは、
(日本もいい教育が続いているじゃないか。
たくさんの先生方が現場で踏ん張っているからだな)と思うのです。
中国では、学生がこういう作品を発表することは叶いません。
アベ総理大臣が羨ましがる教育が展開されているからです。
機会があればさりげなく御報告いたしましょう(笑)。
↓下は山東省菏澤学院で毎朝9時50分から15分間繰り広げられる光景です。
1年生はこの体操に全員参加しなければなりません。
ある学生(2年生以上)に「これ、強制的?酷いじゃない?」と聞いても、
「いいえ、身体にいいですからするべきです。」と必ず肯定します。
しかし、その本人を含め、2年生以上は誰一人参加しません。
そんなに身体にいいと思うなら自主的に参加すればいいのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/43/7ef4ce0762ac35c7fb3f02dc2988b22f.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/e8/d1aeb890f644210628fffe829036c3e3.jpg)
「目玉焼きの写真が暗示する”日本の学校教育”。製作した学生が込めたおもい」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/fried-egg_jp_5cb7e3cbe4b081fd169302f1?ncid=newsletter-Japan%2020190419&utm_campaign=newsletter_Japan%2020190419