毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「楽しかったのは映画館でガンダムを観たこと、悲しかったのは京アニの火災」No.2404

2019-08-27 21:14:47 | 中国事情

↑京アニ代表作の一つ『けいおん』

菏澤学院日本語学部2年生に、夏休みはどんなだったか聞きました。

「イライラしたこと:うちの犬にガールフレンドができたけど、

他所の白い犬に奪われ、その犬とうちの犬が闘って負けて傷つきました。」

「影響を受けたこと:早朝近所の鶏がこー、こーと鳴くので睡眠に影響しました。」

「たいへんだったけど楽しかったこと:一ヶ月のうち3日しか休まず、

朝8:20から夜11:00まで日本からの輸入品の商標タグを数えました。

本当につまらなかったですが、

3650元給料をもらった時は楽しかったです。

電子辞書を買いたかったけど、

両親が学費を払えと言ったので、電子辞書は買えませんでした。」

 などの中で、ガンダム大好きの班長の王さんが言ったのは

「複雑でした:

楽しかったのは初めて中国の映画館で日本語のガンダムを観たこと、

悲しかったのは京アニの火災です。35人もなくなりました。

有名なアニメ映画監督も亡くなりました。

寄付金が16億円も寄せられました。」

王さんは京アニのニュースをきっちりチェックしていて、

容疑者が今大阪の病院に移送されたことも教えてくれました。

日本語での発表の後、王さんは京アニの事件の酷さと、

数々の京アニ作品の話を中国語でクラスメートに詳しく説明していましたよ。

     

実は、中国ではこの事件はCCTV(中国中央テレビ局)、

中国版ツイッター微博(weibo)などのSNS、

動画サイトなどで広く報道され、

微博では「#日本京都動画発生爆炸」のハッシュタグがついた記事は

7月20日までで約7000万回も見られ、

洪水のようなコメントが寄せられたそうです。

中国語の「加油!」=「がんばれ!」を勘違いする日本人もいたようですが、

中国の人々は、日本で起きた悲劇への哀悼と、

国境を越えたアニメ文化へのリスペクトを表明していたのです。

7月20日のウニュ(withnews)は次のように報じています。

『中国の「ニコニコ動画」のような動画サイト「Bilibili」では、「日本アニメ史上最も暗い一日」というタイトルで、ニュースの映像を流しました。動画の再生回数は48万を超え、「弾幕」のコメントは2000件以上にのぼっています。「逝者安息(ご冥福をお祈りします)」のコメントが圧倒的に多かったです。

「京アニのない未来は私の期待している未来ではない」

「まさか……天が落ちる感じ……」

「本当に悲しいです」

「京アニの復活を祈ります」

コメントの中には、人材はもちろん、アニメの資料、原画が失われることを惜しむ声もありました。「真的従作品里学到了許多、尤其是key三部曲的涙悟人生。希望能堅強起来、為了動漫文化、為了今後の動漫業界、加油!」(彼らの作品から多くことを学びました。特にKey三部作は非常に涙を誘い、人生を悟ることができました。アニメ文化とアニメ業界のために、立ち直ってほしいです。頑張ってください!)」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000002-withnews-cn&p=2

中国のみならず、韓国からも熱いメッセージが寄せられ、

カナダのトルドー首相、国連のグテーレス事務総長、

アメリカやフランス、中国の大使館も

相次いで悲劇を悼むメッセージを発表したとのこと。

どれほどの才能ある多くの命を日本は失ってしまったか、

今さらながら気持ちが沈みます。

今日は夕方、VPNでユーチューブが見られたので

『けいおん』『響けユーフォニアム』の一部を観ました。

 

 ↑『響けユーフォニアム』

↑『けいおん』

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「今日、新学期が始まった」No.2403

2019-08-27 00:03:28 | 中国事情

VPNがつながりにくいのは毎日夕方以降、

特に夜の9時~11時台には実に頻繁にカットされます。

魔の時間帯を避けたいのに、昼間ブログを書く時間がありません。

何時間もかけてようやく新規投稿欄が開けたのは

もう翌日・・・・・・。

gooのポータルサイトが普通に開けなくなったのは

6月頃、あのほんこんデモの辺りからです。

今学期、大学から

「ほんこんについて一切学生に言うべからず」と通達があり、

このブログでも気をつけて当分ひらがな表記にすることにします。

あのノーベル平和賞の劉暁波さんのときのように、

自分のブログに到達できなくなるのは避けたいですから。

↑毎年、秋のキャンパスを美しく彩るモクゲンジが開花し始めました。

8月26日(月)、今日から新学期が始まりました。

中国は2学期制で、

だいたい九月は新学期、三月は二学期という感覚ですが、

どこの大学も微妙に開始日をずらしたりするので

時々うっかりした学生が早めの新学期に現れず、

どうしたのかとクラスメートが携帯で連絡を取ると

まだ家でのんびりテレビを見ていたりします。

なぜ各校で学期開始をずらすのか聞いたところ、

中国の大学生たちが一度にそれぞれの学校に移動したら

電車やバスが混み過ぎてとんでもないことになるためだと

説明され、納得しました。

とにかく、日本とは比較できないほど人数が多いところですからねえ。

 

スタートから宿舎の汚さですったもんだして

部屋はまだすっきりとはしていません。

今日、新二年生に宿舎の事情を話すと、

「僕たちの男子寮もほぼ同じ状況です。めっちゃ汚い」

と唯一の男子学生の王さんが言っていました。

↑キャンパス正門から図書館まではモクゲンジの並木道です。

この写真、毎日、図書館に通って勉強していた卒業生が見たら、

きっと感慨深いものがあるでしょう。

私も歩きながら、卒業生に似た学生を見かけると

とても懐かしい気持ちになります。

さあ、悲喜こもごもの気持ちをスパッと切り替え、

また一年、姿勢を正してスタートします。

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