毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

4年生の就職活動  2011年9月24日(土)  No.200

2011-09-24 18:24:43 | 中国事情
 4年生が大学から姿を消し始めている。
日本語学科では4年生対象のクラスが2つあり、その一つ「商務日語」は、私の担当である。

 8月末の新学期開始時点で、もう欠席者が数名いた。現在、どんどんその数は増えつつある。
「王さんは、深センで実習しています。」
「童さんも、8月から南昌市内で働いています。」
とクラスメイトが説明するが、こっちは納得できない。
「ええ?授業があるのにもう就職?じゃあ、試験はどうするつもりなんですかね?授業に一度も参加しない人は試験を受ける資格ないんですけど。」
と意地悪く言う。

 だいたい、大学の先生からして、学生に就職先を斡旋しているのだ。その同じ先生が私に4年の授業を依頼してくる。極端な場合、全員欠席でも私は授業準備をして授業に臨まなければならない。ばかばかしいったらありゃしない。それ以上に、失礼極まりない。

 そういうことを言っても、中国の大学の先生はあまりピンと来ないようだ。
「初めから欠席している子の平常点(授業参加態度など)は零点しかつけられませんよね。でも、それでは卒業できないんですよね~。」
と、さらに私がイヤミたらしく言っても、
「学生が就職できなかったら大変ですから。」
とズレた答えを返す。
(だから~、そうであるならば、4年生の2授業は、3年生に移行させればいいだけじゃないんかい!)年寄りは短気なので、心中怒りの沸騰あんこ状態だ。

 しかし、この文句タレも結構威力を発揮して、次回、2年に1度のカリキュラム会議でその方向で検討することになった。私の次に働く日本語教師は、かなりやり易くなっているはずだよん。

 隣の東華理工大では、今学期中(12月末まで)大学を去って就職活動するのを禁止している。だって授業があるんだから。中には医師の診断書を添付して「長期病欠」する子もいるらしい。しかし、我が財大のように大手を振って授業をサボり、中国中ぶっ飛んで歩くことはない。

 やむなく欠席届を出した学生には、就職活動レポートを提出することを条件にして許可している。
先日、江蘇省の昆山で就職先を当たっていた陳さんは、数社の受付で
「まだ4年生なのに、学校はどうするんだ。卒業してから来なさい。」
と言われたそうだ。

 『慌てなくても大丈夫。今学期終了後、来年早々からでも十分仕事は見つかる』という感触を得たとレポートがあった。それでも、日本語能力試験1級合格とか英語6級合格とかの資格はかなり重要らしい。まだ受かっていない人は、そっちを優先したらどうかと言いたい。

 



 
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