「こういう結果になってしまうと、
次から(米軍との)交渉がやりづらくなる」
(河野太郎防衛相9月18日)
沖縄本部港(民間港)で県民がピケを張り、
実力で米軍の港の使用を阻止したことに対して、
日本の防衛大臣が言った言葉。
日本の民間空港や港湾は、
民間の飛行機や船舶が安全に運行するためのところです。
アメリカの軍隊が好きな時に勝手に使うことは誰が考えても間違っています。
日本は独立国であり、アメリカの植民地・従属国ではないのですから。
にも拘らず、米軍は伊江島でのただの訓練のために、
伊江島に近い本部港を使うと「通告」しました。
何と、アメリカの軍隊は日本の民間港をただ「通告する」だけで
どこでも使おうとしているのです。
日米合同委員会では、
「緊急時には提供施設以外の他の施設、国内の空港や港を使用できる」
とありますが、米軍はそれを盾にとって、石垣でも与那国でも、
駆逐艦など軍艦を派遣し、既成事実を重ねています。
「日本人は既成事実に弱い」と報告書にも書いているそうです。
日本側は提供する義務だけではなく、主張する権利もあるにも拘らず、
政府は全くその権利を主張していません。
沖縄県は救急時以外の民間施設の使用は自粛するよう求めています。
しかし、今回、米軍はそれを無視して、
ガムを噛みながら本部港を使おうとやってきました。
沖縄の全ての港が好き勝手に使えるという既成事実ができたら大変です。
ですが、さすが沖縄県民、
体を張って抗議し、使用を阻止しました!
実に、沖縄県民は日本が独立国であることを
日本国民の先頭に立って主張し、
日本がアメリカの属国になることを拒絶して闘っています。
日本の独立を沖縄県民だけにオマカセしていて
いいんですかっていう話です。
↑本部港。フェイスブック友だちN・Yさんの写真をお借りしました。右端に山城博治さんの姿が。
ーー琉球新報 2019年9月19日 12:21ーー
米交渉「やりづらくなる」 防衛相、市民の本部港使用阻止で苦言
河野太郎防衛相は18日の報道各社のインタビューで、米軍が伊江島での訓練のため通告していた本部港(本部町)での救助ボート使用が市民の抗議によりかなわなかったことについて「こういう結果になってしまうと、次から非常に(米側との)交渉はやりづらくなる」と苦言を呈した。
ーー琉球新報 2019年9月19日 13:00ーー
玉城知事、河野防衛相に反論
米軍の民間港使用、市民阻止 緊急時以外の使用自粛を再度強調
玉城デニー知事は19日の定例記者会見で、米軍が伊江島での訓練のため本部港(本部町)で救助ボートを使用することを通告していたことについて、「民間港湾は民間船舶の運航を目的に設置されたもので、県はこれまで安全な運航を確保するため、緊急時以外の民間港湾や空港の使用について自粛を要請している」と述べ、米軍の使用自粛を求める県の立場を改めて強調した。
米軍の本部港使用が市民の抗議で阻止されたことについて、河野太郎防衛相が18日の報道各社のインタビューで、パラシュート降下訓練を伊江島で実施するよう米側に求めてきた経緯を挙げた上で「こういう結果になってしまうと、次から非常に(米側との)交渉はやりづらくなる。少し地元の思いと食い違っているのではないか」と述べていた。
これに対して玉城知事は「県もパラシュート降下訓練をSACO最終報告に基づいて伊江島で実施するよう求めているが、それと民間港湾の使用は別問題である。米軍が管理権を有している基地などもある」と反論した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます