世界はたいへんなことになっているというのに
この山東省の西の片隅の大学は十年一日の如く月日が過ぎ、
木々は春に花開き、夏に葉を茂らせ、秋には散ります。
学生たちの顔ぶれが毎年入れ替わっても、
キャンパスの雰囲気は去年とまったく同じです。
それでも、すこ~し違うことがあります。
去年に比べてこの種類のりんごが半額ぐらい安くなったんです!
中国で暮らしている期間が長くなればなるほど、
常用以外の日本語を忘れてしまい、
(はて、これは日本でなんて言うんだっけ?)ということがあります。
以前「ドレッシング」という単語が出なくて、
「たれ」「ふりかけ汁」とか言い換えて誤魔化しましたが、
この種類のりんごは
スタートレックじゃない、スターバックスじゃない、スターキング?だったかな。
でも日本のものより縦長でおしり部分も違います。
星型の穴が顕著ですね。
安いのでこの秋マイブームのこのりんご。
柔らかく、甘い香りの皮を捨てるのがもったいないので
(そうだ!アップルティーを作ってみよう)と思いつきました。
今月、プロパンガスから都市ガスに変わったばかりの宿舎のガスは
以前より少し火力が弱いですが、
ガスコンロも新しく換えてくれたところ、
ガス火の出る穴が以前よりたくさんあり
斑(むら)が無くマイルドに火が出るように(日本のガスコンロと同様)になりました。
他と比較して初めてわかるその特徴であることよ。
前任の日本人教師が置いていってくれたFUJIHORO(made in Thailand)は
こういうとき役に立ちます。
中国では水道水は料理に適さないので、
半年前、ありがたいことに宿舎横に設置された水の自動販売機で
2日に1回、6リットル/1元を買って運びます。
それ以前はスーパーで買って宿舎まで運ぶのが重くて本当に大変でしたが、
これも着実な生活の変化・改善の一つです。
あま~い香りが台所に漂いだしてから数分後に火を止め・・・
そのりんご汁を紅茶葉に注ぐとできあがり。
ほのかな甘さと香りが楽しめて、貧乏でもリッチな時間です。
上手く行くかどうかはりんごの種類にもよるでしょうが、
一度皆さんもお試しになってはいかがでしょう。
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